ボケ菅は、最近は「空き菅」とも呼ばれているようで、そのココロは中身が全くない――。確かに就任直後こそ勇ましかったが、参院選で大敗してから、すっかり精彩を欠いている。ボケ菅、空き菅、いずれにしても、これでは内閣支持率調査をしたら、まだ続落だろう。
草かんむりの取れた「官」
かつて厚生相を務めていた時、官僚が「ない」と言っていた薬害エイズ資料を見つけ出し、官僚退治のエースと目されていたのに、最近はすっかり財務省などの役所に取り込まれてしまった気配がはっきりしてきた。人によっては、草の根の市民運動出身だから「菅」だったのに、役所に取り込まれて草かんむりが取れてただの「官」になってしまった、と酷評されている。なかなかうまい言い方だが、それでもボケ菅の過大評価ではないだろうか。そもそもは空き菅だったと思えば、なるほど、と納得できるのである。
その空き菅ぶりを誰の目にもはっきりした形で明らかにしたのは、経産省(写真上)の改革派官僚である古賀茂明氏(54歳=写真下)の霞ヶ関追放である。
報道によると、望月晴文・経産省事務次官が今月5日ごろ、古賀氏に某大手企業に出向するよう打診したが、古賀氏は「信念に合わない」として断ったという。打診された企業の提示した条件はかなりの好待遇で、年収2000万以上、身分の10年保障というものだったらしい。
「エコノミスト」誌に実名で役所と政権を批判した古賀氏
むろん許認可権を握る経産省が、その企業に何か見返りを約束して受け入れさせたポストだろう。形を変えただけの天下りで、それを批判してきた古賀氏が受け入れるはずもない。
ところがメンツを潰された形の望月次官は、近く予定されている同省の人事異動で、古賀氏には新たなポストが用意されていないと引導を渡したという。やむなく古賀氏は現在、独自に再就職活動をしているそうだ。
バラマキスト民主党と空き菅内閣の政治主導・官僚の天下り根絶が、口先だけの羊頭狗肉であったことを明確にする「事件」である。
経産省が「古賀退治」に出たのは、古賀氏が「エコノミスト」誌(6月29日特大号=21日発売)で『公務員改革 現役経産官僚が斬る「公務員改革」』を寄稿し、ボケ菅内閣の「公務員改革」が不十分だと批判したことにあるという評判だ。現役官僚が実名で役所を、ひいては時の政権を批判したことが、官房長官の仙谷の逆鱗に触れたらしい。
昨年末、公務員制度改革推進本部を追われる
伏線は、昨年末にさかのぼる。公務員制度改革推進本部事務局審議官として、激烈な公務員改革を述べる古賀氏は、それが時の行刷相の仙谷に煙たがられ、同事務局を追われて、無役に棚上げされていた。
バラマキスト民主党の独善性についてはかねてから心配されていたが、ついに改革派切りという虐殺をしかけたわけだ。何度も指摘してきた言っていることと実際にやることがまで違う二枚舌政権らしい。
本日記で、バラマキスト民主党政権を永らえさせてはいけないと何度となく繰り返してきたが、霞ヶ関にも自己の反改革恐怖政治を敷こうとするバラマキスト民主党政権は、この点からも一刻も早い打倒の必要性が明らかになったと言えよう。
昨年の今日の日記:「裏磐梯紀行①、何とかもった天気でまずはサイクリングと中瀬沼周辺のハイキング:曽原湖、檜原湖」
草かんむりの取れた「官」
かつて厚生相を務めていた時、官僚が「ない」と言っていた薬害エイズ資料を見つ
その空き菅ぶりを誰の目にもはっきりした形で明らかにしたのは、経産省(写真上
報道によると、望月晴文・経産省事務次官が今月5日ごろ、古賀氏に某大手企業に
「エコノミスト」誌に実名で役所と政権を批判した古賀氏
むろん許認可権を握る経産省が、その企業に何か見返りを約束して受け入れさせた
ところがメンツを潰された形の望月次官は、近く予定されている同省の人事異動で
バラマキスト民主党と空き菅内閣の政治主導・官僚の天下り根絶が、口先だけの羊
経産省が「古賀退治」に出たのは、古賀氏が「エコノミスト」誌(6月29日特大
昨年末、公務員制度改革推進本部を追われる
伏線は、昨年末にさかのぼる。公務員制度改革推進本部事務局審議官として、激烈
バラマキスト民主党の独善性についてはかねてから心配されていたが、ついに改革
本日記で、バラマキスト民主党政権を永らえさせてはいけないと何度となく繰り返
昨年の今日の日記:「裏磐梯紀行①、何とかもった天気でまずはサイクリングと中瀬