kawanobu日記/クロ鳩内閣の行った「事業仕分け」でめった切りされた科学技術予算は将来に禍根を残す、本日の参院選挙にあたって訴える 画像1

 今日は、いよいよ胸騒ぐ参院選である。と言っても、当のリブパブリは、公示日直後に期日前投票を済ましているので、例によって例の如く、執筆三昧の1日を送る。
 バラマキスト民主党政権のもとで、たった1年足らずで安全保障に亀裂が入り、国民の官依存症が高まるなど、日本はかなり劣化してしまったわけだが、バラマキで財政をかなり痛めたのも、その罪悪の1つだろう。

「2位でいい」とされたスパコンに、中国が猛追
 さらにバラマキスト民主党政権で犠牲になった知られざる例に、科学技術がある。
 クロ鳩(東大工学部卒)やボケ菅(東工大理学部卒)は理系出身だからといって、彼らが科学技術に理解があったわけではない。むしろ科学技術への冷淡さは、日本の国を危うくさせるほどであった。そのことは、昨年の「事業仕分け」という見せ物で、スパコン予算に「2位じゃダメなんですか」とクラリオンガールあがりの蓮舫に滅多切りにさせた一事をもってしても歴然である(写真=わが国で現在、最高速のスパコン「地球シミュレーター」。出来た時は世界最高速が売り物だったが、今では世界で30位くらいに転落)。
 さっそく軍事超大国を目指す中国が、隙をついてきた。「日本のスパコンは2位でいいらしいですね。なら、世界一は、うちがいただきます」。先月、つくば市で開かれたスパコンの国際学会で、理化学研究所で次世代スパコンを開発する平尾公彦氏が、中国人研究者から投げつけられた言葉である。中国が国家的事業として、スパコン開発にかける予算は、日本より1桁上回るという。
 それなのに、アホな蓮舫の一言で、一時はスパコン予算はゼロにされそうになった。医薬品や半導体開発、化学反応や気象の解析など、スパコンの利用範囲は拡大する一方だ。中国がスパコンに血道を上げるのは、核開発やミサイル開発の詳細な解析にスパコンが重要な役割を果たすからだ。軍事技術は、しかしいずれは民生分野にも応用される。2位に甘んじれば、3位も危うくなり、やがてハイテク分野で中国に次々と特許を押さえられるだろう。

科学技術予算は27年ぶりの前年度比減
 一事が万事であり、科学技術予算はバラマキスト民主党政権下の初予算である10年度予算で、27年ぶりに前年度割れとなった。3.3%、455億円の減である。予算圧縮に大なたを振るった小泉政権下でも科学技術予算は増やされたのに、バラマキスト民主党のクロ鳩政権下で削減されたことは、クロ鳩と副総理だったボケ菅がいかに質の低い理系出身者だったかを表している。同じ理系出身者として、リブパブリは深く恥じる。
 この予算削減は、必ず将来に日本の衰退の原因の1つとなって次の世代の負担となるだろう。パチンコママや外国人に子ども手当を配ったり、ロクに学校にも行かないボケ高校生の授業料をタダにする方が、はるかにはるかにムダであるし、その予算額は巨額なのだ。
 ついでに言えば、あの「事業仕分け」に科学者もいちおうは入っていた。バラマキスト民主党の誰かの入れ知恵で加えたのであろう。
 誰とは言わないが、その科学者は、かつて身を置いた東大で長い間、助手に留め置かれていたことからも、学界の主流でなかったことは明らかだ。アウトサイダーが、学界主流派に遺恨を晴らしたのが、科学技術事業への大なたであった。

嘘八百で有権者を騙して日本をダメにした民主党
 本日記を読まれる方は、棄権だけは避けて欲しい。そしてこれから投票に行こうとされる方は、ぜひ「次の世代」のことを考えて、党と候補者を選んでいただきたい。今日の安逸のためにバラマキを求め、次の世代が払えないほどの借金を負わせるのか、それとも自ら身を削って乏しさに耐え、自助努力で困難を振り切るのか、の選択である。前者は、バラマキスト民主党のなそうとする日本国破綻の道である。最低限、民主党への投票は回避していただけるよう、あらためて呼びかける。
 では、どこに投票するべきなのか。投票に際し、考慮していただきたいのは、政治とはリアリズムだということだ。どんなに高邁な理想を掲げる党でも、選挙で議席を獲得できなければ、現実政治では何の力にもなりえない。日本のよき伝統を体現する「たちあがれ日本」はおそらく比例区で1議席がやっとだろうし、日本創新党は議席をとれないだろう。この党の理念にいくら共鳴しようと、現実政治では力になりえない。
 逆に、実現不可能な嘘八百を並べても、その口約で有権者を買収できれば、議会でどんなデタラメでもできる。バラマキスト民主党は、まさにそれを体現した政権党であることは、過去10カ月間で好き勝手にやってきたことを見ればよい。

参院野党多数派形成で、衆院巨大多数のバラマキスト民主党を解散に追い込もう
 実現不能の普天間基地を「最低でも県外」と言いつのり、「東アジア共同体」などと野蛮な独裁国(中国)と同盟国(アメリカ)を等距離に扱うなどと、およそ現実感覚を欠いた旗を掲げ、世論の支持を失って失脚したクロ鳩は、最悪の例であった。インド洋給油から一方的に撤収したこともあり、日米関係は戦後最も不安定になった。
 周知のようにバラマキストは、衆院で306議席の圧倒的多数を握っているが、参院でも過半数を許せば、嘘八百のバラマキ口約をチェックできなくなるし、一党独裁・社会主義政権への道を切り拓く。幸いにもボケ菅のぶれまくる姿勢が世論に不安感を与え、バラマキスト民主党のV字型回復をした人気は、失速した。また彼らが衆院再議決に必要な3分の2を有していないことも幸いである。
 参院で野党が過半数を占めれば、労働者派遣法改悪法案や郵政改悪法案、放送法改悪法案、国会法改悪法案など、拒否できる。それでも暴挙を繰り返したり、ボケ菅内閣にスキャンダルが出たりすれれば、参院で問責決議も可能となる。ボケ菅政権は国会運営に行き詰まり、衆院解散→総選挙に追い込まれる。

1人区は自民、比例区は自民、みんなの党、たちあがれ日本へ
 したがってどうあっても、本日の参院選では、バラマキスト民主党に過半数を獲らせてはならないことをあらためて強調しておきたい。
 それで野党第1党の自民党に期待が持てるかと言えば、残念ながら、谷垣総裁-大島幹事長のラインは、派閥の都合だけで選ばれたリベラル派執行部であり、我々の理念と相容れない。こちらも、参院選後には退陣していただいて、清新な執行部を選出し、イギリス保守党が43歳の党首のもとで勝利したように、ダイナミックな政権再交代を実現させる必要がある。
 したがって選挙区、特に1人区では自民党に票を集中しつつも、比例区では自民党、「みんなの党」、真性保守の「たちあがれ日本」に大胆な投票を呼びかけるものである。

昨年の今日の日記:「遺体を掘り起こして墓地を再販売したシカゴのワルたちと個人識別:朝鮮戦争、DNA」