ペアSP | 河合彩オフィシャルブログ「等身大のダイアリー」Powered by Ameba

ペアSP

フィギュアの前に少しだけ。

先程、女子ジャンプの解説の原田雅彦さんが高梨沙羅選手に
関するインタビューに答えていました。

内容は
「本当に残念なのは、本人です。」
「高梨選手は言い訳しないでしょうから、代わりに僕が言いますが、
失敗ジャンプだったのではなく、高梨選手が飛んだときだけ
追い風が吹いたために飛距離が伸びなかった。運が味方しなかった。」
というような内容でした。

リレハンメル五輪後に「失敗ジャンプ」と叩かれた原田さんならではの
インタビューだったと思います。

応援している私たちは、応援しているだけで
苦しいトレーニングを積み重ねたわけでもないし、
選手がメダルを取れなくても、何も自分の生活に影響はありません。

だから、結果にとやかく言うべきではない、
と改めて原田さんの言葉を聞いて考えさせられました。

五輪というのは、メダルを取っても取れなくても、
私たちは、その大会(五輪)自体や選手のパフォーマンス自体を
楽しみ感動すべきだなぁ・・・と改めて思いました。



さて、フィギュアは個人種目が始まりました!

ペアSPです。

全体的に、皆が良い演技をしていたので、
私まで嬉しい気持ちになりました。

よく「4年間の思い」って五輪について言いますけど、
多くの選手はこの五輪のためだけに長年(4年以上)
頑張っていますから、満足いく滑りをしてほしいと思います。

そして周囲が何年も何年も積み重ねて五輪の舞台に立つ中、
たった1年で五輪の舞台に立てるレベルに達した高橋&木原組。

才能あるスケーターでも1年でペアの舞台に経つのは難しいので、
つい「奇跡!」と表現してしまいますが、
よく考えると奇跡なんてなくて、ただ二人が必死に練習した
その結果だと思います。

やっぱりすごいなぁ~。

カップル競技をやっていた私は、
多分、ここに来るまでたくさんの迷いや不安があったり、
時に「辞めたい」と思うことがあっただろうと容易に想像ができるので、
彼らの道のりを思うと胸が締め付けられます。

個人戦でのSPは、団体戦のSPより更にレベルアップしていましたね。

3スロージャンプも、少し乱れただけで、
両足で降りていた団体戦から比べると高さもあり、
この短い時間にまた成長したことを感じました。

そしてリフトもとてもスムーズでした。

二人のタイミングが合ったのだと思います。

これからの二人のペア人生を明るくするような
そんな素敵な演技でした。

1度でも五輪を経験すれば「またこの舞台に戻りたい」と思い
練習にのぞめます。

「いつか五輪の舞台に立ちたい」という漠然とした思いとは異なり、
五輪までの道をどう進めば良いかわかるので、
選手のモチベーションは更に高くなります。

高橋&木原組は、まだスタートしたばかり。

やればやるほど競技の奥深さも理解できると思うので、
もっともっとペアを好きになって、更に成長してほしいと思います。

高橋&木原組、がんばれ~!!