Yahooニュースでチラ見した藤井風さんの名前、海外でかなりヒットしているという記事。日本人アーティストの活躍はニュースで度々報じられていました。


既にファンの方や最新の音楽に詳しい方は、ずっと前から知っていて知らない人はオジサンだね、と言われそうですが、私はその一人です(笑)


検索してみようと思ったのは次の謎のワードを垣間見たからです。

HELP EVER HURT NEVERと

LOVE ALL SERVE ALL


なにやら哲学的な匂いを感じたコトバ。


アルバム名

『HELP EVER HURT NEVER』(2020年)

「常に助け、決して傷つけてはいけない」


アルバム名

『Love All, Serve All』(2022年)

「全ての人を愛し、全ての人に奉仕せよ」



藤井風「死ぬのがいいわ」の世界的ヒットは、日本のアーティストの海外への扉を開くか



下記のブログはある識者の「藤井風」評ですが、気になった一部を抜粋します。古い風は死んだ、というワードを使用したのは、心に期するところがあってのことだと思います。


もちろん、音楽的な区切りとしてのピアノ奏者から歌手への決意という側面プラス、内面のスピリチュアルな変化があったという経過があった上で、3年後の23才で『HELP EVER HURT NEVER』、5年後の25才で『Love All, Serve All』(2022年)をリリースという流れかと推測します。




YouTubeで藤井風は、20歳を迎えた2017年に、テイラー・スウィフトの「Look What You Made Me do」のカバー動画をアップしている。その動画を見て、キャピタルさんは、「あ、彼はここでピアノ奏者として完成して、“歌手”になる決意をしたんだな」と思ったという。

「曲の途中で、“Old Kaze can't come on the phone right now, why? Kaze is dead”(※昔の風は今電話に出られない。なぜって? 風はもう死んだから)というセリフを言うんですが、多分このタイミングで、彼はピアノを卒業して、歌手になったんだと思います。彼の歌からは、“声は楽器だ”ということすごく伝わってきました。子供のときからピアノで丁寧に力強く奏でていたメロディを、今度は自分の声で奏でていくことにした、その決意がこの一曲に表れていると思います」




  ​音楽的バックボーン


藤井風の音楽的バックボーンには「ヒンドゥー教」「サティヤ・サイババ」への信仰心が強くあると考えられています。

2022/9/19付のInstagramでは「私の魂の故郷」であるインドにいると投稿がありました。




2022/10/10に公開された「grace」のMV
その魂の故郷としているインドをロケ地としたMV


インド文化やインドの日常の美しい風景と、自然体の藤井風さんの魅力が凝縮された今作は、バックパッカーに扮した藤井風さんが、インドで自分の中にある本当の自分(内なる神)を見つけて心を解放すると読み取れるストーリー。


この「grace」の動画コメントには
流行り歌とは別次元の歌、新時代の天才などのコメントが2.2万件も溢れています。

アーティストにとって、内面を如何に創作の力にするかなどが、戦いなんでしょうか。

なんらかのといったら失礼ですが、なんらかの超越した存在との関係、退廃的でなく普遍的な価値を感じさせるアートが新時代の風になるのかも知れませんね。ルネサンスを持ち出すのは、大げさな気もしますが、旧態で抑圧的なカトリックからの解放による精神的復興によって様々な勃興が起こった訳ですよね。



  ​宮沢賢治



宮沢賢治の詩を思い出しました。


藤井風のアルバムタイトルを考えてみますと、。

『HELP EVER HURT NEVER』

「常に助け、決して傷つけてはいけない」

『Love All, Serve All』

「全ての人を愛し、全ての人に奉仕せよ」


これって宮沢賢治の世界観じゃない!

と、共通することに、思い至りました。

宮沢賢治はキリスト教や法華経の「不惜身命」などの感化を受けていたと言われます。


ということですでにご存知かと思いますが、一読してみて下さい!


「雨ニモマケズ」の紹介しておきます。


宮沢賢治 雨ニモマケズ

1931年11月3日(亡くなる2年前の作品)






最後までお付き合い頂きありがとうございました。