1969年に公開されたアメリカ映画「明日に向かって撃て!」は、実在の銀行強盗ブッチ・キャシディとサンダス・キッドの逃避行を題材にした西部劇です。2人は実在した人物ではありますが、ストーリーはフィクションを含めて展開されていて実話ではありません。


ご存知の方は多いと思いますが、簡単に繰り返します。


監督: ジョージ・ロイ・ヒル

出演: ロバート・レッドフォード(サンダス・キッド)



ポール・ニューマン (ブッチ・キャシディ)



キャサリン・ロス(エッタプレイス)




19世紀の終わり頃から20世紀の初めにかけて、 開拓途上の西部を荒らし回った二人組のアウトロー達の逃避行を描いたストーリー。アウトローとは実在のサンダスとブッチの物語です。 


幕を開けて間もなく、ポーカーギャンブルの場面が現れ、テーブルの向こうこちらにサンダスとガンマンが相対している。


負けが決まるとガンマンは「イカサマだろう!」「金をおいていけ!」と難癖をつけて来る。緊張が走る。


問答が続くが難癖をつけたガンマンが、サンダスの圧倒的な対応に、ついに妥協して「いてくれ」という言葉を発することにより、ガンマンが謝った形を取り、一応その場は収まる。


去る間際、ガンマンが「腕をみせてくれ!」と言われワンセカンドで武器を破壊する早撃ちの凄技を見せる。


ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンの個性の異なる2人が互いの強味と弱味をかばいあい、けなしあい、泣き言を言いながら、夢をボリビアに求めて、最果てまでの逃避行を決行する。



列車強盗や銀行強盗を繰り返し、追われ追われて故郷も安住の地もなく、遠くボリビアまで逃れる。


やはりそこでも銀行強盗をしながら過ごしたため町中で有名になってしまっていた。


足を洗って錫鉱山会社の給料運搬業務を請負うが、これも強力な妨害に出会い、やむなく強盗以外の仕事を捨てることになる。


最後は小屋の中で。オーストラリアに行くことや互いに将来の夢を語り合う中、既に、 ボリビア警察隊は百人近い包囲網が銃口を向けて、2人が外に出る瞬間を待ちに待っている。


外に出なければならない運命を知る2人は1ミリも臆することなく外に飛び出す!同時には爆発的銃声音と噴煙が巻き上がる。


ラストシーンはここで終わる。

この場面は「誰がために鐘はなる」のラストシーンに似ていて哀切極まりないない。


ゲイリー・クーパーとイングリッド・バーグマンの2人によるラブストーリーでもあるけれど、必ず戻って来るという約束しながら、ラストは敵軍の乱射する最中に銃弾に身を晒しながら銃声の中に消えるという結末が忘れられない。




ワイルドパンチの集合写真 この写真は「フォートワース・ファイブ」と呼ばれている。前列左からサンダンス・キッドベン・ギルパトリックブッチ・キャシディ、後列左からウィリアム・カーバー、キッド・カーリー 



サンダンス・キッド (Sundance Kid)

 本名はハリー・アルオンゾ・ロングバウ(Harry Alonzo Longabaugh)。1867年に生まれ、1908年に死亡したアウトローで早撃ちの名手です。



ブッチ・キャシディ (Butch Cassidy)

 本名はロバート・ルロイ・パーカー。1866年に生まれ、1908年に死亡したアウトローで強盗です。

サンダンス・キッドと共に強盗団「ブッチ・キャシディのワイルドバンチ」を組織し、銀行強盗や列車強盗を繰り返しました。

 ブッチは頭が良く機転の利く男で、南米ボリビアへ行く夢を抱いていました。リビアでの銀行強盗を重ねるうちに有名になり、最終的には警察に包囲されて死亡したとされています




まだまだ紹介したいことが沢山ありますが、長文になりますので、今日はここまでに致します。



最後までご覧いただきありがとうございます。