ブルースの源流としての

フィールドハラー

ワークソング

そして

奴隷労働


下記引用文は前回と重複します。

ミシシッピやテネシー、ルイジアナ、ジョージアといった地域に連れてこられた奴隷たちは、過酷な労働環境に置かれていました。


常に農園主の監視下に置かれ、規律を守っていないと鞭で打たれることが当たり前のように行われていたのです。


そのような日々で彼らが歌っていた「労働歌」は、過酷な生活を送る上で重要な役割を果たします。歌うことで、自分自身や一緒に働く仲間たちの士気をあげるだけでなく、弾圧されることへの怒りや欲求不満を和らげることができたのです。


これら労働歌のジャンルの一つ「フィールド・ハラー」が、ブルースの起源となります。

(引用: みのさん)

https://a.co/2h2TUTt

ここまで引用


フィールドハラーの歌が作業しながら歌われている模様の動画です。



ではフィールドハラーについて見ていきます。

  フィールドハラー


フィールドハーラーまたはフィールドコールは、主に米国のフィールド奴隷(そして後に浮浪法に違反したと非難されたアフリカ系アメリカ人の強制労働者)が、任務に同行したり、有用にコミュニケーションを取ったり、感情を発散したりするために、歴史的なタイプのボーカルワークソングです。


それはソロで歌われたという点で集合的な仕事の歌とは異なりますが、初期のオブザーバーは、叫び声、または「泣き声」が他の労働者によって反響されるかもしれないと指摘しました。


一般的に綿花栽培に関連していますが、フィールドホーラーは堤防労働者や米や砂糖プランテーションの畑の手によっても歌われました。



フィールドハーラーは、コーンフィールドハーラーウォーターコール、フープとしても知られています。



初期の説明は1853年のもので、最初の録音は1930年代のものです。ハーラーは、仕事の歌やアーフーリーの呼び出しと応答と密接に関連しています。



アフリカ系アメリカ人の音楽形式は、最終的にブルース、それによってリズム・アンド・ブルース、ネグロ・スピリチュアルなどのアフリカ系アメリカ人音楽のストランドに影響を与えました。


  コットンベルト または 綿花地帯

コットンベルト英語Cotton Belt)あるいは綿花地帯(めんかちたい)は、アメリカ合衆国南部の地域呼称の一つ。18世紀後半から20世紀にかけて綿花商品作物として主に栽培されていた。




  ​タバコロード

米国南部はタバコ栽培地でもありました。


『タバコ・ロード』の舞台は1930年前半。物語の冒頭で100年前は綿とタバコの農園が広がっていたと説明されます。イギリスからの入植者達は、農業開拓に適している土地としてジョージアなどの南部で農業を拡大していきました。

この辺りの土地は川沿いで湿地帯ということもあり農業に適していました。その地で栽培されたのが綿花やタバコだったのです。

1800年代には需要が高まり大規模農園と呼ばれるプランテーション制度によって、南部での綿花栽培やタバコ栽培は重要な役割を果たすようになっていったのでした。



映画「大統領の執事の涙」は綿花栽培地で生まれた黒人男性のストーリーです。関心おありの方はご覧になってください。今、Amazonprimeで観ることが出来ます。




映画「嵐が丘」も綿花栽培のプランテーションを描いた作品の中では断トツに有名な作品ですが、経営者側、つまり白人に視点を置いた人種差別的映画であると批判を受けています。(映画作品と原作にはニュアンスの違いがあります)



リンカーン大統領による奴隷解放宣言が1862年に出されたもののアメリカ合衆国憲法修正第13条を最後の批准州であるミシシッピ州は1995年になります。何と130年後という余りにも遅々とした動きにはめまいを感じてしまいます。



親子孫の三世代を経なければ全州完成にはならなかったという悲しい歴史です。



話しを戻します。



日本でもフィールドハラーのファンが沢山いらっしゃるようです。近くにあれば行ってみたいです。



最後までご覧いただきありがとうございます!