ワシントン・リヤド密約から50年

キッシンジャーとサウジ皇太子



大人の学び直しです。


1971年にニクソン・ショックにより金本位制、ゴールドバック金融システムは崩壊しました。単純には、この金に替わる通貨の裏付けが必要になり、それが、オイルダラーシステムとか、ペトロダラーシステムと呼ばれているシステムです。


そのシステムを支えている50年前のキッシンジャーとサウジアラビアのファハド皇太子の間で交わされた、ワシントン・リヤド密約が50年間の期限を迎えているのではないかという噂がある。


この噂の出処は確認出来ない。一部ブログなどに記されている。しかし、この協定書の期限は永遠であるはずは無い。50年というのはありそうな年数ですね。





1974年にアメリカ合衆国のリチャード・ニクソン大統領とヘンリー・キッシンジャー国務長官がサウジアラビアのファハド皇太子と会談し、原油をドル建てで安定的に供給するサウジアラビアに対して米国は安全保障を提供する協定(ワシントン・リヤド密約)を交わしました。この協定により、オイルダラーシステムが確立されました。


1974年、当時のアメリカ合衆国国務長官であったキッシンジャー氏は、サウジアラビアの首都リヤドを訪問し、ファハド皇太子と会談しました。この会談において、キッシンジャー氏はサウジアラビアの石油基幹設備を米国が防衛することを約束し、サウジが希望すればどんな兵器も売ることを約束しました。


さらに、イスラエルからの攻撃だけでなく、他のアラブ諸国(たとえばイラン)などの脅威からもサウジ王家を未来永劫にわたって保護することも確約されました。この見返りとして、アメリカはサウジアラビアに対して2つの要請をしました。


1. サウジアラビアの石油販売はすべてドル建てにすること。

2. 貿易黒字部分で米国財務省証券を購入すること。


この協定書により、サウジアラビアは石油取引において米ドルを受け入れることを約束し、ペトロダラーシステムが確立されました。このシステムにより、石油需要の増大に伴い米国ドルへの需要も増え、米国は世界の基軸通貨としての地位を保ちました


しかし、近年ではサウジアラビアが中国との人民元建ての石油取引を検討しており、ペトロダラーシステムに揺らぎが生じていることも報じられています。



また、更に深掘りしながら、ブログしたいと思います。


最後までご覧いただきありがとうございました。