→若々しい体づくりを目指したい
→疲れない食べ物を選ぶ方法を知りたい
動画で見る
↓
食べ物から入る疲労物質
今回は疲れない食べ物を選ぶ方法についてお話ししていきたいと思います。
題して
“食べ物から入る疲労物質AGEs(エイジス)をブロックせよ!“
という内容になるのですがこれを今から詳しく解説していきたいと思います。
疲れにくく動ける体をつくるためには、筋肉の源となるたんぱく質をきちんと摂るという観点からも、疲れたときに不思議と肉が食べたくなるのは理にかなっています。
肉からタンパク質を摂るならこんがりと焼き目のついたステーキが食べたくなりますが、高温で焼きすぎると逆に疲労回復を妨げる恐れがあるのです。
『疲労物質のエイジス』
“AGEs“と書くんですけど、このエイジスが生じやすくなるからです。
エイジスの背景にあるのは糖化という現象、糖化というのは加熱で糖質がタンパク質を作るアミノ酸にくっついて劣化させることです。
食べ物を高温で加熱すると、糖化がどんどん進み最終的にエイジスが生じます。
エイジスは最終糖化物質という意味で糖化の最終形態です。
もしデジモンが好きな人がいたらわかると思うんですけど、デジモンのアポカリモンあれみたいなものだと思ってもらったらいいと思います。
この一度生じたエイジスは容易に除去できないんです。
エイジスで疲れやすいのは酸化をしやすいから、酸化とは有害な活性酸素で細胞などが傷つき機能が阻害される現象です。
生活習慣病、老化、疲労のいずれもこの酸化が関わります。
疲労の大元の一つは体の機能を整えている自律神経の酸化だといわれています。
エイジスは細胞の受容体にキャッチされると体内で活性酸素を作るNADPHという酵素を活性化させてしまいます。
このため糖化と酸化がダブルで進行してしまうんです。
加えてエイジスは体を作っているタンパク質の機能をダウンさせます。
特に悪影響を受けやすいのは、体のタンパク質の3分の1を占めているコラーゲンです。
血管を作るコラーゲンがエイジスで劣化すると、血流が悪くなって疲れやすくなるし、皮膚のコラーゲンがエイジスで劣化すると、シワやシミが増えて老け顔になります。
疲れない食べ物を選ぶ
食べ物を加熱して生じるエイジスの約7%は体内に入ります。
高温で調理して濃い焼き色が付いているものほど、エイジスがが多くなっています。
お肉を食べるなら「ステーキ」や「揚げ物」よりも、焼き目がつかない「しゃぶしゃぶ」や「蒸し料理」などの低温調理を選ぶべきです。
例えば「ステーキ」には「しゃぶしゃぶ」の約3倍もの エイジスが入っています。
同じタンパク源では、魚は「天ぷらやフライ」ではなく、「刺身や煮る」方が良いですし、大豆食品なら「油揚げ厚揚げ」より、「豆腐や納豆」などをチョイスしましょう。
この先、一生「揚げ物」とか「ステーキ」を食べるなとは言わないんですけど、疲れやすさを自覚しているなら回数を減らすように努力したほうがいいと思います。
このほか何気なく口にする「フライドポテト」や「ポテトチップス」、こんなものにもエイジスが多いので食べ過ぎないことをお勧めしたいと思います。
最後にみなさんに質問です!
今の話を聞いたうえで、お腹がすいたので今からお肉を食べようとしているとします。
この時に、「ステーキ」と「しゃぶしゃぶ」、みなさんならどっちを選びたいと思いますか?
この話を理解してくれた皆さんならすぐに答えが出ると思います。
そう!「ステーキ」よりも「しゃぶしゃぶ」ですよね。
できるだけ「しゃぶしゃぶ」を選んで、酸化しない老化しない、若々しい体づくりを目指してみてもらいたいと思います。
そう考えてみると、アメリカ人が日本人と比べて老けて見えるのは、やっぱり「ステーキ」大好きだから・・・・なのかもしれません。