先日は大動脈弁狭窄症に対するTAVIというカテーテル治療でした。

 

 

大動脈弁狭窄症は高齢の患者様に多いです。

通常の心臓を止めて行う大動脈弁置換手術は万能ですが体への負担は大きいです。

 

当院では80歳以上の患者様に対してはTAVIというカテーテル治療を行っております。

 

TAVIとはTranscatheter Aortic Valve Implantationの略語で、日本語では「経カテーテル大動脈弁留置術」または「経カテーテル大動脈弁植え込み術」と訳されます。

 

小さく折りたたんだ人工弁を足の付け根の動脈から血管内を挿入し、自己弁の内側に拡張留置します。

 

 

Edwards HPより

 

胸を切らず、心臓も止めず、手術時間は1時間以内です。

 

 

 

 

先日は1症例だけでしたが、

 

 

 

特に問題なく終了いたしました。

 

TAVIは万能ではありません。患者さんの年齢、大動脈弁の形状等により開胸手術となる事もあります。当院では開胸手術もMICS手術という通常よりも低侵襲の方法で行っております。それぞれの患者様に応じた治療法を提供する事が可能です。

 

 

 

 

※医療機器も進歩しております。当院では弁膜症に対するカテーテル治療(大動脈弁狭窄症に対するTAVI、僧帽弁閉鎖不全症に対するMitraClip)も行っており、個々の患者様に対応した治療の提供が可能です。

 

 

 

※当院はハートセンターという心臓病に特化した病院です。ベッド数は100床程度とコンパクトですが、すぐに検査から治療まで行える強みがあります。心臓病と言われた方、ご不安な方はいつでもご来院・ご連絡またはコメント下さい。様々な方法を用いて、患者様それぞれに合った医療をお届けしております。尚、患者様の了承を得て画像を載せさせて頂いております。