昨日の地下鉄の改札口での出来事。
4,5歳児位の男の子がタグのようなネックレスをつけていて、改札口に走ってきた。
両親は少し離れたところで赤ちゃんを抱えて何やら話をしている。

男の子は大人が切符を入れている様子を模倣をしたかったのだろう。首につけているタグを「ガン!ガン!」と改札口に入れだした。
改札口から出てくる人も訝しげに見ながらも通り過ぎてゆく。

(あ。ヤバい。これは首が閉まる。)
もちろん安全装置なども付いているのだろうが、問題はそんなところじゃない。

男の子の隣に行って
「そこに入れると危ないよ。」

と小声で言ったら、男の子は、知らないおじさんに話しかけられてビックリしたのだろう。
大急ぎで両親のところにもどっていった。

両親は「なにかしたのか?」と何も気づいていない様子でした。

何もなかったからよかったものの、もしあのタグが改札口に吸い込まれていたら…

想像するだけで恐ろしいです。


これは日常ではよくある風景です。
切符の改札や自動ドアなど、色んな動きをする機械を子どもたちは面白がって何度も繰り返そうと「遊び」を展開させます。

しかし、この「遊び」は命にかかわる危険な行為です。

無縁社会の中では、このような子どもを見ても「両親が見てるのかな?何かお節介をすると悪いかな?」と周りの大人は一瞬躊躇してしまいます。

「私が正義感で何か話しかけたから偉かった。」とか「両親が子どもを管理出来ていないからダメだ!」とか言いたいわけじゃありません。

ほんと、命にかかわるんです。


昔よくいたであろう、お節介おじさん・おばさんはもう絶滅危惧種です。

ホントに、今のこのままでいいんだろうか?と考えてしまいます。