タイトルに挙げた開成高校、灘高校、北野高校は東京大学と京都大学の合格者数の多い進学校です。人口は東京都(1480万人)>神奈川県(920万人)>大阪府(880万人)>愛知県(750万人)、埼玉県、千葉県>兵庫県(550万人)です。
開成高校と灘高校は中高一貫でそれぞれ、100人、40人を募集します。学年あたりの定員、東京大学と京都大学の現役合格者数を抽出すると
- 開成高校:400、117、15、33%
- 灘高校:220、71、36、49%
- 北野高校:320、10、57、21%
になります。最後のパーセントは現役比率です。
東京大学と京都大学の競争倍率は全学部平均で2〜3倍です。
関東圏のの受験生は、保護者も含めて「都落ち」で京都大学に進学するのを嫌うようです。次回は浪人生も含めて、中高一貫の6年+1年の「伸び代」と公立校の年+1年の「伸び代」について考えてみます。東京大学理三は通常で考えると同年代で最優秀な受験生が入学しているはずですが、ノーベル賞だけでなく、東京大学総長にもなれないようです。少し、不思議に思っています。
(7PM、追記)
かつて灘高校は理系偏重で文系は4クラスで1クラスと聞いたことがあります。開成高校については全く分かりませんが、開成高校→理三でのノーベル賞はないようです。学問の発展には「多様性」が不可欠です。
「伸び代」については数年間のデータが必要です。たまたま、今年は(合格者の和)/(現役合格者数の和)は北野高校:1.55、灘高校:1.36、開成高校:1.26でした。
(7:30PM、追記)
野依良治博士(2001年、化学賞)は灘中学、灘高校→京都大学工学部、吉野彰・旭化成特別フェローは北野高校→京都大学工学部でした。
神奈川県の県立高校のトップ?2番の湘南高校からは根岸英一博士(2010年、ノーベル化学賞)がおられます。物理学賞の小柴昌俊博士は愛知県出身→東京大学理一、赤﨑勇博士は愛知県→京都大学理学部です。