第75回獣医師国家試験の結果 ③(3月14日)

テーマ:大学(含む獣医学

の派生ブログです。第75回獣医師国家試験の受験者数は1,394人、合格者数は1,013人なので、合格率は72.7%(内、新卒者は84.4%)、不合格者数は381人(内、新卒者は161人)です。獣医師は「業務独占資格」なので、不合格であれば就職の「内定取消」になります。獣医師の市場(就職先)はペット獣医、産業獣医、研究機関の獣医等があるようです。どの採用期間でも「新卒者」が有利でしょうか?6年間の1,500万円の学費、500万円前後の生活費は給与が安いとされる産業獣医では回収は年月がかかるでしょう。

 

さて、岡山理科大学からは77人が合格しました。故・加戸・元愛媛県知事は『獣医学部新設は四国の悲願』でした。何人が産業獣医になるのでしょう?今年の春以降には来年度入試の募集要項が出るでしょう。卒業生の就職先も記載されるでしょう。さて、何人の産業獣医が誕生するのでしょう?

 

以下は前ブログからの抜粋です。

入学者がストレートに進級して受験したと仮定すると

  • 鳥取大学:34人、34人、100%
  • 北海道大学:40人?、37人、93%
  • 帯広畜産大学:41人、32人、78%
  • 山口大学:33人、22人、67%
  • 鹿児島大学:32人、28人、88%
  • 北里大学:123人、96人、78%
  • 日本獣医生命科学大学:91人、69人、76%
  • 岡山理科大学:147人、77人、52%

国立大学4校は「国際認証」(EAEVE)を取得しました。厳密に比較するには「ストレート合格率」を掲載することが必要です。合格する可能性が高い在学生のみを受験させると「優良誤認」になります。

 

 

結果です。合格者数が1,013人で昨年の877人よりも多いです。

出典:

https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/tikusui/attach/pdf/240313-3.pdf

 

2018年4月入学の岡山理科大学獣医学部の第1期生の入学者数は147名でした。77 ÷ 147で52%でした。元総理のお友達が経営する学校法人の結果です。

 

各大学の合格率は新卒+既卒です。新卒の合格率の平均は84.4%なので、新卒者しか受験していない岡山理科大学の67.5%は見劣りします。