LVMH高級ブランド企業で、営業利益率は26%でした。LVMHAmazonPBRはそれぞれ、6.18倍と4.0倍でした。楽天グループPBRは昨日の終値の584円で1.28倍でした。

 

LVMHの直営店は>4,500、従業員数は約17.3万人、Amazonの従業員数は146.5万人でした。

 

PBRブランド力と人的資源、将来の発展等で評価されていて、世界中でシェアの高い高収益企業では高いです。株式投資を始めた頃は、何故、>5という数字になるかよく分かりませんでした。

 

楽天グループ楽天モバイルのために4期連続で赤字でした。かつては2015年4月の最高値が2,395円でした。

 

日本でも株価時価総額が10位以内でPVR>5の企業があります。個別企業の名前は挙げませんが、経営トップの経営理念がしっかりしています。例えば、オリエンタルランドは約10倍、キーエンスは6〜7倍です。

 

楽天グループについては、株価が千円を超えていた時に数百株、保有していましたが、現在はノンホルです。1997年創業で、株を買った時は妙味のある企業と期待していました。私は今でも、2017年12月に第4の携帯キャリアへの参入を何故表明したのか疑問に思っています。決算発表での記者会見の度に、本当のことが語られずに、「ナンバーワンの携帯キャリアを目指す」というビジョンばかりです。衛星携帯のAST Spacemobile 社は実験用のBluewalker 3はLEO(低軌道地球周回軌道)にありますが、日本で直接、通信に成功したというニュースを知りません。「完全仮想化クラウドネイティブ・モバイルネットワーク」の評価は難しいです。20年くらい前からSDN、Software Defined Network という言葉がありました。実際にデータセンターの構築、管理、運営を担当しているネットワーク・エンジニアなら誰でも知っています。

 

便利な反面、種類の異なるネットワーク機器を仮想化するため、却って処理速度が遅くなることもあります。私が担当していた20年前でもCisco Systems のルータのスループットはギガ(メガの千倍)で、数十Gbpsはあったと思います。

 

無線通信技術は日進月歩で、一般人には「ブラックボックス」です。素人を「タメ」にするようなことがあれば、企業のブランド力は地に落ちます。

 

「輝きはもう戻らない」のでしょうか?

 

(7:30AM、追記)

大規模なネットワークを最適化するには「プロビジョニング」が必要です。アクセスが集中した際のリソースの増強には高度な知識のあるネットワーク・エンジニアが多数、必要です。携帯電話でのプロビジョニングには素人です。昨年、KDDIの大規模な通信障害が発生しました。「重大インシデント」でした。VoLTE、Voice over LTE の機器の不具合で加入者DBとの輻輳(ふぬそう)が原因でした。復旧(リカバリー)には、transacion の巻き戻しが必要ですが、故障が起きて数十分も経過すれば、処理できなかったデータでパンクします。インターネットでは正常に通信されなければ、処理が終了するまで「再送」を繰り返します。 

 

ネットワーク機器の交換(リプレース)には分厚い「作業手順書」に従って、ネットワーク・エンジニアがステップごとに確認を進めます。コンピュータやスマホの画面で「確認」のボタンを押して次のステップに遷移するようなものです。大規模な場合、「作業手順書」は担当者だけでなく、ネットワークの管理者(CIO、Chief Information officer、またはCIO補佐)が承認します。

 

(5:30PM、追記)

AmazonはJeff Bezos(1964-)が1994年1月に起業しました。Bezos氏はPrinceton 大学で電気工学と計算機科学を修めました。私は Amazon Japan を使っていますがトラブルは1度もありません。ブランド品を古物商、古書を書店から買いました。

 

Amazonの良いところは物流倉庫と配送が完結していることです。楽天市場は使ったことがないのでコメントできません。C2Cについては「転売ヤー」の存在があるので全く使いません。

 

LVNHに限らず百貨店の外商部門は大口顧客に対してディスカウントしています。薄利多売で勝ち残るのは実は大変です。ドンキホーテ、改め「パンパシ」のような経営手腕が必要です。

 

携帯キャリアは水道に例えれば、インターネットは「下水」です。本当にミッション・クリティカルなら専用線、次いでVLANにします。

 

電気工学、計算機科学の知識に疎ければ、最初から携帯キャリア事業に参入しなければよかったのでしょう。フランスのIliad を率いるグザビエ・ニール(1967-)は格安SIMでと携帯キャリアして成功しています。ニール氏も19歳の時にthe Internet の企業を創設しています。

 

 

理系能力が乏しければ新規参入は元々、難しいです。楽天グループのオーナーは1965年生まれなので、パーソナルコンピュータの黎明期になります。1970年代後半には研究機関にはスタンドアローンがありました。私は大学の実験でミニコンと紙テープの出力を見ていました。