(27日、以下コメント追記:"「公共」の電波は「政治家」の電波ではない(※月※日)"のタイトルでブログの下書きを書いています。2017年12月の楽天グループのM会長兼社長の第4の携帯キャリア参入表明については私は当初からギャンブルだと考えていました。)
文末に引用したのは一連の楽天グループ(4755)関連です。ドル建て債の利率は10.25%となりました。
単純に考えれば、楽天グループは毎年、10%以上の利益を上げる必要があります。実際には法人税他の租税負担があるので収益率は15%は必要では?2019年12月期から赤字が継続しています。有利子負債額は2.7兆円です。
私は約30年前に一戸建てを購入して、妻と共同で当時の年収の数倍程度の住宅ローンを組みました。幸い数年後に繰り上げ返済できました。個人の借金は「安定した」年収が裏付けです。
企業の借金の利率は企業の経営状態の評価です。私は借金するぐらいなら、携帯キャリア事業から撤退すべきだと考えています。
(6:30AM、追記)
日経新聞に3段組の記事が掲載されていました。格付けは投機的水準とされるBB+です。個人の借金であれば、毎月の返済が滞り信用能力がなければ、「貸し剥がし」です。利益剰余金がマイナスであれば「自転車操業」ではないでしょうか?(要確認)。創業者オーナーが第4の携帯キャリアの参入を表明したのは2017年12月、楽天モバイルの設立は2018年1月でした。決断するなら「今でしょ!」。
(10AM、追記)
利益剰余金は約1,300億円の赤字です。
https://www.buffett-code.com/company/4755/financial
(26日、追記)
楽天モバイルが基地局他に設備投資した総額の精査はしていません(4PM、以下コメント追記:総額では1兆円とされています。運用コスト(OPEX)が3割削減できたとしても、設備コストの削減は難しいです。Intel、Oracle、Cisco SystemsやNokia等のベンダーが易々と知財を公開して秘密保持契約を結ぶでしょうか?(要確認)。Nokiaの株価時価総額は約270億ドル、Oracleは約2,200億ドル、Cisco systems は約2,000億ドル、Intelは約1,200億ドルです。知財権に詳しい彼らに勝つのは難しいです。楽天Gはランキング141位、時価総額は1.05兆円です。75億ドルの価値です。守秘義務違反があれば法外な損害賠償請求があります。)
無線通信機器、ルータ、サーバ等の固定資産額が1兆円、減価償却年数が10年とすると、毎年1千億円の減価償却費です。どうも投資家の中には財務諸表のPLの見方を理解していないのか、収入が減価償却費以上でないと利益にはならないことが理解されていないように見受けられます。
加入者数が1千万人でARPU(月額使用料)が2千円とすると、年間で2500億円です。9月末の加入者件数は455万人でした。楽天シンフォニーの事業が年間で1千億円の利益を産むためには売上高営業利益率が20%として5千億円の売上高が必要になります。
ドイツの4番目の携帯キャリアの1&1社の年初来の株価の下落率は▲40%、米国のAST SpaceMobile 社の株価の下落率は約2割です。
「完全仮想化クラウドネイティブ…」は多くの海外ベンダーが関わっていて、知財権の所属は分かりません。仮想化のためにはそれぞれのベンダーの基本ソフト(例えばCISCO Systems の場合はCisco IOS)の知識が不可欠です。
業界の評論家の中にも特定のベンダーを贔屓(ひいき)している論調が散見されます。
(関連ブログ)