「リュウグウ」の玉手箱はノーベル賞以上の発見(6月7日) の派生ブログで、下記は引用です。

画像は6日の朝日新聞と7日の毎日新聞の1面です。朝日新聞は1面トップで「アミノ酸」の発見を伝えました。記者は小川詩織さんです。毎日新聞の見出しは『リュウグウアミノ酸』ほかで分かりやすいです。「左手型」と「右手型」の図がありました(垂水友里香記者)。

NHKは昨夕のニュースで小林憲正横浜国立大学名誉教授が解説されていました。専門は「宇宙生物学」です。

①検討開始

1985年6月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙科学研究所(ISAS)教授(当時)鶴田浩一郎(1937-2019)が主催する「小惑星サンプルリターン小研究会」として始まる。2007年9月14日、かぐや(セレーナ)打ち上げ

はやぶさ

  • ミッション:イオンエンジンの実証、小惑星「イトカワ」への着陸、サンプルリターン
  • 期間:2003年5月9日に打ち上げ、2005年夏に小惑星イトカワに到着、2010年6月13日に地球に帰還そ
  • プロジェクトリーダー(PL)::川口淳一郎(1955-)シニアフェロー。

はやぶさ2
はやぶさ2」は、「はやぶさ」後継機として小惑星サンプルリターンを行うミッション

  • 期間:2014年12月3日に打ち上げ、2018年6月27日に小惑星リュウグウに到着、2019年末にリュウグウを出発。2020年12月6日に地球に帰還
  • PL::津田雄一(1975-)教授

日本はかつては長期に亘る研究開発が苦手とされました。鶴田浩一郎(1937-2019)教授→川口淳一郎(1955-)シニアフェロー→津田雄一(1975-)教授と約20年ごとの世代交代です。次の世代が育っているのでしょう。

 

隕石起源のアミノ酸から生命が誕生したことになります。そのアミノ酸はどこからきたのでしょうか。ノーベル賞以上の発見です。化学賞の可能性はあるのでしょうか?

 

(10AM、追記)

「十年一昔」と言いますが、傑出した研究者の下には優秀な研究者が育ちます。「リュウグウ」から持ち帰ったサンプルは世界中で分析されています。「宇宙生物学」、Astrobiology も一つの分野です。

 

(10:30AM、追記)

優秀な研究者は40歳前後で教授になります。昨年、ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎博士は27歳に米国気象局に入り、37歳で Prinston大学客員教授、90歳を超えた現在も上席研究員です(ウィキペディアより)。

 
(5:50PM、追記)
今更ながら、ISASの故・鶴田浩一郎教授の先を見通す能力に敬服します。追悼文集のリンクです。

https://sprg.isas.jaxa.jp/memory/tsuruda_sensei/tsuruda_memory_collection.pdf

 

はやぶさ」も「はやぶさ2」も国産技術の粋です。管制ではNASA始め世界の協力を得ました。着陸はオーストラリアの砂漠でした。数十億年前に地球に生命が誕生した謎に近づきました。アミノ酸は地球外生命体によるものでしょうか。その地球外生命体はどこから生まれたのでしょうか?