今年もノーベル賞週間が始まっています。月曜のノーベル生理学・医学賞、火曜の物理学賞、水曜の化学賞の発表が終わりました。C型肝炎ウイルスの発見と銀河の中心にあるブラックホール観測とゲノム編集です。
スウェーデン人の英語は分かりやすいです。
ノーベル生理学・医学賞
物理学賞
2020年のノーベル物理学賞は、英国人のロジャー・ペンローズ博士、Roger Penrose (1931-)、ドイツ人のゲンツェル博士、R Genzel(1952-)、米国人の ゲズ博士、A Ghez(1965-)の3氏が受賞しました。ペンローズ博士はルービック・キューブが流行したころから知っています。エッシャーのだまし絵のような「ペンローズの階段」、「ペンローズの三角形」があります。
ゲンツェル、ゲズ両博士が実験していたのはハワイ州のケック天文台です。ゲンツェル博士にはドイツが統一されて30年の節目の年です。おめでとうございます。
...ゲズ博士は女性です。3人はブラックホールの研究で受賞されました。
所属のUCLAのプレス発表へのリンクです。
https://newsroom.ucla.edu/releases/black-hole-getting-hungrier
化学賞
ドイツ Max-Planck研究所のエマニュエル・シャルパンティエ博士、Emmanuelle Charpentier(1968-)と米国UC Berkeleyのジェニファー・ダウドナ教授、Jennifer Doudha(1964-)。2人とも2017年の日本国際賞を受賞しています。エマニュエル・シャルパンティエ博士はフランス生まれでパスツール研究所で博士号を取得し、オーストリア、スウェーデンの研究機関を経て現職です。ジェニファー・ダウドナ教授は Washington DC生まれで米国内を西海岸、東海岸で研究を続けているようです。
今年の自然各部門で女性研究者が3人受賞しました。また、カリフォルニア州立大学はUCLAとUC Berkeley所属の研究者が受賞しました。50代で現役の教授、研究者の受賞者が3人でした。
(11:30PM、追記)
ノーベル賞は個人に与えられるので国籍について書くのは憚れます。自然科学3部門のそれぞれの受賞内容を発表で知ることは楽しみです。理学部物理卒なので物理学賞には土地勘はありますが、銀河系の中心に太陽の質量の数百万倍の超巨大ブラックホールがあることが発見されたのは2008年でした。化学賞のゲノム編集は2012年の業績です。とてつもなく大きな宇宙のことと1ミクロン(
1μm)よりも更に小さなウイルスや核酸のことが今年の受賞内容です。知らないことでも、スウェーデンのアカデミーは分かりやすくノーベル賞のHPに紹介されます。
(8日、追記)
ゲズ教授への電話インタビューです。物理学賞では4人目の受賞者であることを尋ねています。若い世代の女性に対するメッセージもあります。
https://m.youtube.com/watch?v=VNUJ8Uknv-M
シャルパンティエ教授とダウドナ教授の電話インタビューは見当たりません。代わりにMax-Planck研究所とUC Berkeleyのプレス発表です。
https://www.mpg.de/15502390/emmanuelle-charpentier-2020-nobel-prize-in-chemistry
(過去のブログ)
昨年の10月に書きました。
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