学校の新学期は始められるか?④(3月28日) の更新です。
私は教育者ではありませんが、身内、知人には小中学校の教職員が多いです。PTA会長も経験したので、保護者の視点からも考えています。学校の設置者は公立の小中学校は市区町村、公立高校の設置者は多くの場合、都道府県です。教職員は一斉休校中であっても出勤しています。新学期の準備は春休み期間中にします。
全国の新型コロナウイルス感染者についてファクトデータを並べます。
下記は再掲です。青は3月31日、橙は3月30日、緑は3月29日、紫は3月28日の各都道府県の人口10万人当たりの感染者数です。都道府県ごとの退院者数が不明なので、延べ感染者数で計算しています。5本の棒グラフがある自治体は、4日連続で感染者数が増加していることを表します。
都道府県立学校や公立小中学校は4月から再開できるかどうか?北海道は3月31日の感染者はゼロでした。首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)、愛知県、近畿圏(大阪府、兵庫県、京都府)では、都市封鎖がいいように考えています。
学校のクラス内で
- 換気の悪い密閉空間
- 多くの人 密集
- 近距離での会話・発声
を避けるというのは、実の所、難しいでしょう。給食は壁に向いてするのでしょうか?教育関係者や自治体職員は大変です。公立小中学校は通学圏は徒歩圏内なので、通学途中はマスクをして、友達と話さずに歩くのでしょうか?
4月に入っても収束の目途はありません。東京都は居住地の市区町村を公開していません(私が調べた限り)。どうやって、市区町村は学校再開の可否を判断するのでしょうか?また、通学で公共交通機関利用者の多い私立、国立の小中学校はどうするのでしょうか?
北海道は感染のピークが過ぎたように判断しています。和歌山県では仁坂知事のリーダーシップで院内感染を早期に終息しました。大阪府の吉村知事や兵庫県の井戸知事は積極的に感染者の居住地を個人情報に配慮しながら公開して、検査件数も多いです。私が住んだことがある埼玉県の大野知事も同様です。その他、感染者の多い愛知県でも大村知事の取り組みも評価しています。感染者を特定できなければ感染拡大は実は防げません。
私は英国のジョンソン首相のように、3週間と期限を区切って、都市封鎖することは有益だと考えるようになりました。憲法第二十六条をはじめ、「教育権」は保証される必要がありますが、あとは政治の決断です。
(10:30AM、追記)
私は衛星都市に住んでいます。人口10万人当たりで数人の感染者が出ています。行きつけの食品スーパー、コンビニで買い物を澄ましていて、滅多に最寄り駅の書店にも行きません。勤務で公共交通機関を利用する人は心配だと思います。子どもらは数十年前に保育所にお世話になりましたし、同居していた母は高齢者介護施設のデイサービスにお世話になりました。
医療に限らず、教育、保育、福祉の現場では毎日が大変だと思います。「三密」など回避しようがありません。幸い、東北、中国、四国、九州地方では比較的、感染者が少ない県が多いです。地域力が問われています。
(3PM、追記)
参議院決算委員会で学校再開についての質疑がありました。「全国一律の一斉休校」にはならないようです。午後2時から専門家会議が開催されています。また、文部科学省は感染者が増大している自治体とは個別に調整しているようです。