"安倍首相の大風呂敷"のタイルでブログを始めました。
下表は歴代の長期政権です。
いずれの首相も、直接、話を聞いたことはありません(新聞、テレビからだけです)。日本の外交は米国と同盟関係が基軸となります。うがった見方をすれば、米国との関係が緊密であれば長期政権なのかなあと考えています。
安倍首相はトランプ大統領との緊密な関係が特筆されます。官邸、外務省のHPから首脳会談の日程を入れましたが、大統領就任前の2016年11月を含めて、8回です。人権、自由貿易体制のTPPを推進したオバマ大統領とは真逆の政治姿勢なのに、何故、そこまで肩入れするのか、正直、よく分かりません。
物心がついてから大学卒業までが、成長の過程の第一段階だと考えています。大学卒業までは並み程度の頭脳が、国政全般の最高権力者であることに強い違和感を感じています。さらには、倫理的にも問題がありそうです。凡そ家庭教師がいた割には、この学校歴ですかというのが正直な感想です。
外交については、父の安倍晋太郎の秘書官だったので、「得意」であると強調したいようです。しかし、隣国の韓国、中国との関係は疎遠なままです。
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「内外情勢調査会2015年12月全国懇談会 安倍晋三スピーチ」(首相官邸/2015年・平成27年12月14日)
安倍晋三「この3年間で、私が訪問した国は、すでに63の国と地域に及びます」
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「コロンビア大学訪問 安倍総理スピーチ(首相官邸/平成26年9月22日) 安倍晋三「(父の安倍晋太郎は)秘書官になってからは、米国を含む各国を父と飛び回りました。外務大臣としての父は、外国の指導者との交流を重んじ、3年8ヶ月の間に46カ国を訪問しました。同じ信念の下、私も総理として世界を周り、今月初めの南アジア訪問で、就任からの訪問国数は先程47カ国と紹介がありましたが、バングラデシュとスリランカを加えて49カ国となり、父の記録を超えたところです」
私は、外交は外務大臣に任せるべきだと考えています。北朝鮮の非核化は始まったばかりです。もっと外務官僚を使うべきです。吉田茂首相は外務省出身です。安倍晋太郎の秘書官の時代は、国会議員ではありませんでした。
今年は奇しくも日中平和友好条約の締結から40年、日韓パートナーシップ宣言から20年の節目の年です。日本の外交戦略は米国第一主義を唱えるトランプ大統領とは異なるはずです。田中角栄首相、大平正芳外相のリーダーシップと外務官僚の下支えで日中国交正常化が合意されたのは1972年9月でした。それから6年経って、日中平和友好条約が締結されました。ことほど左様に、多くの関係者が係っても長い年月を要します。
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