久し振りにお役所のルールで書きます。内容は国家公務員試験についてです。前回は1年以上も前なので、続き番号が(4)でいいのか自信がありませんm(__)m

お役所のルール:「国家公務員試験(3)」(4月23日)

 

今日(29日)、国家公務員試験総合職の合格発表がありました。

平成30年度国家公務員採用総合職試験の合格者発表(人事院のHP)

概要は、

大卒程度試験 (〔〕は昨年度)

 申込者数   17,428人 〔18,121人〕

 合格者数    1,158人 〔 1,254人〕
 倍  率      15.1倍 〔  14.5倍〕

 

私は、40年以上、前に合格しました\(^o^)/。1990年代からの20年は「失われた20年」と呼ばれますが、1973年からの数年間は「第一次オイルショック」、「日米繊維摩擦」などがあり、大変な就職難でした。当時は5万人ぐらいの申込者だったと思います。倍率は職種によって違いますが、私の受けた職種では、1,700人ぐらいの受験者数で、省庁の採用予定数が30人ぐらいでした。

 

城山三郎の「官僚たちの夏」が単行本として出版された時期です。”ミスター通産省”と呼ばれた佐橋滋(1913〜1993)がモデルでした。重工業局長、企業局長、特許庁長官、事務次官を歴任し、日本復興のための保護主義政策を推進しました。退官後は天下りしませんでした。1996年にドラマ化され、中村敦夫が演じました。

 

苗字が同じ”佐”から始まりますが、財務省の佐*国税庁長官とは大違いですヽ(`Д´)ノプンプン。

 

よく、霞が関に集中している中央省庁は「縦割り」で、「国益」ではなく「省益」を第一義的に考えると言われます。しかし、業界寄りの省庁と消費者寄りの省庁が対立関係にあることで、健全化されている面もあります。例えば、

  • 原子力行政では、かって規制側の科学技術庁と推進側の通産省資源エネルギー庁がありました
  • 環境省(旧環境庁)は公害対策を一元的に行うために1971年に設置されました
  • 最近では、2009年に消費者庁が設置されました

40年前は大蔵省、通産省、自治省が人気があり、私の知る限りでは内閣府が第一志望というのは聞いたことがありません(要確認)。いい意味で、各省庁の権限が分散されていたと考えています。

 

「規制緩和=善」論者の中には、法科大学院で失敗した某T氏やその周辺の人物がいます。国家公務員として採用されたキャリア官僚は、それほど無茶な考え方をする人は淘汰されますが、おかしな考え方の人を重用することがあるようです。