大学教育について”のタイトルで書き始めたのは昨年11月からです。

大学教育について(1)(11月3日)

 

前回は、6月21日付け読売新聞(大阪本社版)15面の記事について書きました。今回は、同じく読売新聞(昨年10月25日付け)の記事からです。見出しは、『「地方消滅」は東京のせい?』、小見出しは『若者の定着 実は1割程度』と『「食える産業」育成が重要』藤波匠氏(日本総研上席主任研究員))でした。

 

 

『人口減と東京圏への一極集中により、地方が消滅しかねないという主張を聞くが、本当だろうか』から文章は始まっています。

 

成功例として

  • 「葉っぱビジネス」を展開している徳島県上勝(かみかつ)町
  • 三重県鳥羽市
  • 福岡市

が挙げられ、最後は『人口減に焦らず、地道に地域産業を育てていくことが地方創成の近道である』で結ばれています。

 

前回のブログで、『…18歳人口の流出対策で、地方都市に大学を誘致する例が多いです。成功例も失敗例もあります。小規模であっても特色ある大学には、創設者や学長の熱意があります。…』と書き、2校を紹介しました。

 

(あと書き)

私は昨年3月来、獣医学部新設の問題で、大学誘致が抜本的な地域振興にはならないと考えてきました。首相と理事長が腹心の友であるとか、『誰も私の口から直接聞いた人はいない』とか『選定のプロセスに一点の曇りもない』という空疎な説明は聞き飽きました。本当に、地域振興につながるかどうかは、そこに暮らす住民が考えるべき問題です。

 

(前のブログ)

大学教育について(23)(6月23日)