下表は、四国主要都市の比較(4)(12月13日) の再掲です。『昨日買った、「データでみる県政」(2017.12.1発行、公益財団法人矢野恒太記念会)を読んでいて、少し誤りがありましたので、訂正します。これまでは各市のHPを見ていたのですが、いい本を見つけました。財政力指数は、各市町村の財政の健全度の指標です。どのように解釈するかはこれから勉強します。…』と書きました。
加計学園傘下の岡山理科大学獣医学部については、安倍首相、中村時広・愛媛県知事、菅良二・今治市長の立ち位置、言動には相違があります。
日頃、株式投資をしているので、「お金」の動きには関心があります。安倍首相は「金を出していない」、中村時広・愛媛県知事は岡山理科大学獣医学部の校舎等建設費の半額に当たる93億円の3分の1を出す、菅良二・今治市長は土地を無償譲渡し、校舎等建設費の半額に当たる93億円の3分の2を出すということになります。上の表にあるように、今治市の年間予算は815億円です(平成30年度の当初予算は712億円)。
http://www.city.imabari.ehime.jp/zaisei/gaiyou/H30gaiyou.pdf
中村時広・愛媛県知事は松山市出身で大手商社勤務の経験があります(ウィキペディアによる)。3人とも政治家なので、建前と本音があるのでしょうが、「記録」を出して言う姿勢と、「記憶」に重きを置く姿勢とでは大きく違います。一般会計に占める地方交付税の割合を見ると、財布を国に握られているから歯切れが悪いのかと思ってしまいます。
(0PM、追記)
私学事業団(日本私立学校振興・共済事業団)からの補助金(私立大学等経常費補助金、平成29年度)の総額は3,170億円です。国の予算総額に比べると僅かですが、国民の税金です。平成30年度は精算払いとなりますが、岡山理科大学獣医学部については獣医学科は定員充足率が100%超ですが、獣医保健看護学科は定員割れです。
加計学園傘下に3大学がありますが、いずれも定員割れです。多額の補助金を出した、今治市、愛媛県には丁寧な説明が必要だと思います。
(2PM、追記)
2002年の小泉政権時代に「三位一体改革」で、国が地方自治体の事業、例えば保育所の運営費等への補助をやめて、地方交付税の中に一般財源化しました。したがって、岡山理科大学獣医学部の校舎等建設費の半額に当たる93億円を今治市、愛媛県が補助していることに対して、筋論では国は一切、お金を出せないことになります。
(4PM、追記)
党首討論を聞いていましたが、獣医学部新設について、①50年間以上、新設が認められなかった「岩盤規制」、②獣医師会の反対があった、③競争倍率が16.5倍だった の3点で、だから、岡山理科大学獣医学部の新設は正しかったという論法のように受け取りました。
(7PM、追記)
画像は、日本獣医生命科学大学の案内です。
http://www.nvlu.ac.jp/wp-content/uploads/2018/05/news_20180525-01_01.pdf
ゼロからの出発なので、いきなり全部が揃っていることは無理ですが、「これから2、3年後にはここまで、5、6年後にはここまで」という中長期計画が必要だと思います。