画像は今日の全国紙朝刊1面です。並べ方はABC順で、左上から朝日毎日日経、右上に飛んで産経読売の順です。関西在住なので大阪本社版です。

 

 

本日の全国紙1面トップは少しばらけました。朝日認可保育3〜5歳全員無料』毎日は『在外被爆者一部除外』、日経は北朝鮮への中国特使派遣について、産経は『三菱マテ子会社 不正知りつつ出荷」、読売は『改ざん把握後も出荷』でした。

 

日経の4頁には、保育無償化の詳細な制度設計は来年度に先送りとあります。また、6頁にグラフ付きで、私立の認可保育所保育士の平均給与は26.2万円(勤続8.8年)で、公立の28.0万円(勤続8.7年)より少ないことや全産業との比較がありました。

 

社説の見出しを下記にまとめました。各紙の1面トップと同様、ばらけています。

 

 

(あと書き)

「教育無償化」にはいくつもの課題があります。まずは財源と「無償化」の範囲でしょう。保育については「担い手」(受け皿)の問題があります。私たち夫婦はフルタイムで働いていたので、子ども達は公立保育所に通いました。当時は、共働き世帯数は約700万、専業主婦世帯数は約1,000万でした。2016年の統計では、共働き世帯数は1,129万、専業主婦世帯数は664万で逆転しています。

専業主婦世帯と共働き世帯 1980年~2016年 (独立行政法人 労働政策研究・研修機構)

 

保育所が整備されているのは大都市圏周辺や企業、大学、病院などの施設に限られ、地方では幼稚園はあっても保育所はないのではないでしょうか?厚生労働省の統計では、2016年で保育所等は26,265となっています。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/fukushi/16/dl/kekka-kihonhyou01.pdf

 

3世帯同居や専業主婦世帯であれば、保育所に代わる「担い手」がいます。保育所に入れると「無償化」の恩恵が受けられるというのは、どうなのでしょうか?祖父母や専業主婦に対する支援はないのでしょうか?

 

大学教育の無償化は別のブログで書きますが、朝日新聞出版の"AERA"のNo.52 に『私立580大学のサバイバル能力』の特集が掲載されています。現在、18歳人口は120万人、2031年には100万人を割ると予想されています。大学教育の無償化については、内容を精査する必要があります。