直近の北朝鮮を巡る動きです。「北朝鮮リスク」は、現在開かれている国連総会でも広く認識されたようです。日本時間の24日未明に北朝鮮・外相国連演説をしました。内容の殆どは米国に対する内容だったようです。トランプ大統領の演説に対する「10倍返し」の「口撃」でした。

 

一方で、米国は、トランプ大統領がアラバマ州で演説を行い、グアム島からは「死の白鳥」と呼ばれる B1爆撃機を出動し、南北軍事境界線付近を飛行したようです。

 

国連事務総長北朝鮮・外相の会談は行われましたが、平行線でした。世界では戦闘、テロが続いています。シリア・イラクの IS は、欧州、中東、アフリカ、南アジア、さらにはインドネシアなどの東南アジアでテロ活動をしています。ミャンマーでは少数民族のロヒンギャ問題があり、中国は多民族国家で詳細は分かりませんが、衝突があるようです。イラク北部のクルド民族、スペインのカタルーニャ自治州のバスク民族など、民族対立は根強いようです。

 

カタルーニャと言えば、パブロ・カザルス(Pablo Casals, 1876〜1973)は世界的なチェリストでした。アルゼンチン生まれで、現在はイスラエルにいる?、ユダヤ系のダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim, 1942〜)は、イスラエルとアラブ諸国の才能あるクラシック音楽の演奏家を集めて結成されるオーケストラの指揮者として活躍しています。

 

音楽や芸術には国境はないようです。また、音楽家に限らず、文化人には、「反体制」の立場とされる人が多いようです。ロシアでは、チェリストのロストロポービッチ、20世紀最高のバレリーナのプリセツカヤ、文学者のパステルナーク、ソルジェニーツィン、中国のノーベル平和賞作家の劉暁波ら、米国では「赤狩り」時代の映画監督のエリア・カザンなど。

 

日本でも著名な映画監督、映画俳優、アニメ作者がいます。自然科学部門のノーベル賞受賞者もいます。これらの方々が評価されるのは、「誠(まこと)」を語っているからでしょう。昨日も書きましたが、中曽根康弘氏は母校の「高崎高校」で「文化と学問と政治」について話しています。また、「政治家は文化・学問・芸術の権化」ということで話しています。

(※ 中曽根康弘 + フランス語 でググると出てきます。中曽根氏の全てが清廉潔白とは思いませんが、保守政治家の中では高く評価しています)

 

(9PM、追記)

プリセツカヤは2015年に89歳で没しました。生前、自伝の「闘う白鳥」(邦題)を書いています。20〜30年ぐらい前だったか、TVで「白鳥の湖?」のワンシーンを見た記憶があります。白黒だったと思うので、ボリショイ劇場のプリマ(1960年〜)の頃だったのでしょう。

 

米国大統領も北朝鮮の総書記も、けんか腰状態です。現在のところ、国連事務総長の仲裁は難しそうです。某NHKでは、北朝鮮との関係が比較的良好な国の候補が挙がっていました。

 

米国のワシントンポスト紙とABCニュースが18〜21日に約千人を対象とした電話調査では、トランプ大統領が「責任ある態度で対応すると信用している」を支持しているのが37%で、米軍の指導部が「責任ある態度で対応することを信用する」を支持する72%で大きな隔たりがあります。千人では何とも言えませんが、米国民は賢明な判断をしているように思います。ただ、米軍の最高指揮官は大統領です。この点は、日本の自衛隊の最高指揮官が総理大臣であることと同じです(-_-;)。