画像は、今日の全国紙夕刊1面です。並べ方はABC順で、左上から朝日毎日日経、右上に飛んで産経読売の順です。関西在住なので大阪本社版です。

 

 

各紙の1面トップは、朝日は「核兵器禁止条約」、毎日と日経、そして産経、読売の準トップは、市況概況(9月21日) に書いた FRB によるB/S の改善、具体的には tapering資産圧縮)です。

 

安倍首相国連演説は、産経、読売のトップ、毎日と日経の準トップでした。朝日は1面の下に掲載されていました。「北朝鮮一色」の内容は国連総会での演説として疑問を感じました。国民に対してのメッセージである、国会での所信表明演説でも「北朝鮮一色」とはならないでしょう。

 

米国と有志連合は、シリア、イラクの IS に対峙(たいじ)していて、EU 諸国には難民が押し寄せています。ドイツ、ルーマニアの国境には、NATO軍によりイージス・アショアが配備されているようです(要確認)。安倍首相が自国の安全にコミットするのは当然ですが、国連は「普遍的な価値を共有する」かけがえのない場であると考えています。

 

競馬でいえば、「ゲートイン」する前に入れ込み過ぎです。また、日本は「核兵器禁止条約」には入っていません。安全保障理事会・常任理事国の米・英・仏・ロシア・中国の核兵器は 〇、インド、パキスタン、イランの核は △ で、北朝鮮の核は ×というのは、私には自己撞着(じこどうちゃく)に見えます。核兵器は「必要悪」ではなく、「悪」という立場が貫けなければ説得力に欠けます。