図は、日経平均株価の年初からの値動きです。8日終値の25日平均は19,591円、標準偏差(σ)は35円です。前日、7日は小反発しましたが、終値は4月28日以来、4ヶ月半ぶりの安値をつけました

 

 

北朝鮮リスク」、米国の「ハリケーンリスク」、昨日の「メキシコ大地震リスク」が重なれば、仕方ないのでしょう

 

それにしても、安倍首相は、昨年5月末の「伊勢志摩サミット」で、『リーマンショック前に似ている』と言って、他の首脳や同行した、各国の政府関係者、報道関係者の失笑を買い、それとはお構いなしに、「新しい判断」とかで「消費税再増税」を再延期して、7月の参議院選挙で大勝しました。理念のない「ポピュリズム」(大衆迎合主義)です。

 

さらには、ロシア・ウラジオストクで開催されたプーチン大統領との19回目の「日ロ首脳会談」は、「北朝鮮問題」も「北方領土交渉」も成果なしで終わったように見受けられます。昨日、発売された某月刊誌には、「あの」NHK解説委員が手記を書いていました。私の見立てでは、014年(平成26年)12月の衆議院総選挙前に、もっと遡れば、「アベノミクス」の三本の矢が成功しているように見受けられた、2014年秋までには始まっていると考えています。

政権の翳(かげり)(4)(9月8日)

 

ずっと、「アベノミクス」が始まる前から株式投資をしています。未だに、「民主党政権の時が株価が最低だった」と信じている人がいますが、日経平均が最低だったのは、麻生政権(2008.9〜2009.9)の時代(2009年2月)です。株式投資をしなくても、すこし経済を勉強すれば分かることです。最近も、『「言った」、「言わない」の不毛の議論があった』と宣(のたま)わっていますが、①2015年4月に官邸で誰が対応したのか、②平成30年4月開学を決めたのはだれか、③いわゆる「石破4条件」を満足していると判断したのは誰か…など、いずれも政府側が「丁寧」にすれば、終わることばかりです。国内外の問題が山積しているのに、どうなっているのだろうかと思います。森友学園については、値引きの経緯を巡って、中央省庁の出先機関が地方裁判所から事情聴取されています。まあ、国家公務員は、「日本国、全体の奉仕者」であることを明記した「宣誓書」に署名するので、「性善説」になりがちですが、どうなるやら。

 

(参考)

今日の全国紙朝刊1面(9月9日)

ドル建て日経平均株価(9月9日)

政権の翳(かげり)(4)(9月8日)