素直な心になれば、

病気になりにくくなり、

たとえなっても比較的治りやすくなる

 

 

≪後述≫

お互いが素直な心になったならば、

病気になりにくくなると思います。

というのは、

一つには素直な心になれば

物事の実相がわかりますから、

いらざることに心を悩ませたり、

またいたずらに心配したり

不安感におそわれれる

というようなことが少なくなるからです。

 

今日、

お互いの多くは何らかの病気にかかったり、

故障を生じていたりして、そのために日々苦しんだり、

不便な思いをしている場合が少なくないと思います。

ところが、

それらの病気や故障の中には、

いわゆる精神面からきているものが相当に多いということです。

 

つまり、

仕事上の問題や対人関係の不調からくる

ストレスというものが積み重なって、

胃腸などの内蔵を痛めたり、

また人生上の悩みからくるノイローゼになって

頭痛に苦しんだりというように、

心の面、精神面からくる病気というものが

かなり多いわけです。

 

そういうことを考えてみますと、

お互いが素直な心を養い高めていくことによって、

それらの病気にかかるということを

随分少なくしてゆけるのではないかと思います。

お互いが素直な心になったならば、

例えどのような問題が起ころうと、

また自分がどうい う立場におかれようと、

そのことによっていたずらに心を悩ませるというようなことは

なくなるだろうと思うからです。

 

なぜそのように悩まなくなるかといいますと、

すでにくり返し述べておりますように、

素直な心になれば

物事の実相もわかり、物の道理もわかります。

だからたとえば

自分の立場のみを中心にして物事を考えるとか、

自分の感情や利害にとらわれて事を判断するようなことがありません。

しかもその心が高まっていけば、

融通無碍の働きをすることも出来るわけです。

 

したがって、

自分の感情が満たされないために悩むとか、

自分の利益が損なわれるから悩むとか、

物事がうまくいかないから悩むなどといった姿は、

あまり起こってこなくなるでしょう。

そして常に心は安らかに安定するだろうと思います。

だから、

心の面、精神面からくる病気というものは、

お互いが素直な心を高めていくことによって、

次第に少なくしてゆくことができるのではないかと思われます。

 

そうして、

万が一、病気にかかってしまった場合でも、

素直な心になれば、

自分の病状がある程度自分で掴めるようになるでしょう。

だから、

医者の指示もよくわかって、

その治療の効果も高めるよう協力していく

ということもスムーズにできるのではないかと思います。

 

本日もあなたの貴重なお時間を頂戴し、

ありがとうございます。