薄い合皮、しかも少しシボの加工ありの素材への箔押しの攻略法! | 焼印ってそういうことだったのかブログ | ~店長岡留が今日もアツい想いを届けます~

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焼印本舗ではオリジナルデザインの焼印や刻印をサイズによる定額で製作しています。食品や木材、革などへの焼印はもちろん、機械を変えれば箔押しや型押しなどの加工にも使えるオリジナル焼印・刻印を見積不要でオーダー製作しています。

合皮にできる加工は、焼印をのぞく2種類。型押しと箔押しになります。PUなどとも呼ばれるこの素材は、ベースとなる生地の上に合成樹脂をコーティングして作られています。本革と違い安価で大量生産向きの生地なので、いろいろなものに使われています。

 

合成樹脂といえば、ゴムのようなもの。焼印(焼き目をつけるぐらいの温度)をすると、有害な白い煙をだしてドロドロに溶けてしまいます。

型押し(金属版でへこみをつける)をする温度帯は高くても160℃ぐらい。そして箔押しは、箔の種類によりきまっている温度での加工となります。

試し押しに使うのは、入れ替えができる文字アルファベット。いつもは木箱に入れていますが、新しくなったT型の文字なので取りづらい・・・木箱も改良を加える予定です。

 

文字アルファベットは、真鍮製です。アルファベットだけでなく、漢字や記号、数字もオリジナルで作れます!サイズに限りがあるのと、主に名入れサービスで使われているので、ひらがなや、カタカナ、漢字でのサービスを始めると、かぶってくる文字も名前にはあるので、かなりの数量が必要になります。

ひらがなとカタカナには、濁点や半濁点などもあるので、かわいいのは、いいのですがその後が大変です・・・

 

 

文字スロットの幅は、13cm。本来文字の両サイドには、文字を留めるストッパーがあるのですが、メッセージが長すぎて入りませんでした。

名入れでは、こんなに長くなることは無いはず....

ホットスタンプの設定温度は、110℃。

 

 

少し長めのメッセージですが、きれいに印刷できました!

もちろん一発目でこんなにきれいには加工できません。事前に何回か押し加減と温度などの微調整をテストしています。

きれいな仕上がりを実現するには、地味な事前の準備も重要です。

自作加工では、この準備をいかに楽しめるかがポイント。プリンターのように機械がやってくれる訳ではないので・・・

 

アメリカ合衆国第32代大統領のファーストレディー、エレノア・ルーズベルトの名言です。

 

続いて、押し加減について

 

 

ホットスタンプであたためた、文字で箔押しをした仕上がりの写真になります。

写真をよく見ると下の方が、シボの影響を受けてきれいに箔がついていません。

箔押し加工では、設定温度にあわせて、軽く押し付けるだけで箔が熱で圧着されます。約1秒。

でもシボがあるような素材では、いつもの軽くではなく、少し強めに押しこむ!シボの凹の谷間にまで箔を定着させるように!

文字だけでなく、刻印を使っても箔押ししてます。

 

左は少し強め。右は通常の軽いソフトタッチです。

 

ねじ込みすぎた場合に凸部分以外にも箔が残ってしまうことがあります。

そんな時は・・・

テープで、余計な箔を取り除きます。粘着力強すぎるとベタ面の箔もうすくなったりするので、やわらかいブラシの方がいいです!

隙間にのこっていた箔も取り除けました!

 

シボがある素材へのやり方は、いつもより強めで押し込むだけ。

強めでいくと多めに箔がつくので、余分な箔はお持ちの道具で取り除いてください。マスキングテープもおすすめ。

 

 

道具:ホットスタンプTW350真鍮文字アルファベット、箔

加工:箔押し、設定温度110℃

素材:合皮

 

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