すっかり不定期の育児ブログとなってしまいましたが、他にも書きたいことはいろいろあって。
とりあえず久しぶりに漫画紹介をしたいと思います。
映画はなかなか見る時間がないけど、漫画はちょっとした空き時間に読めるのがいいところ。
ここ2〜3年くらいで読んだ話の中からおすすめを5本に絞って紹介します。
婚活バトルフィールド37
これは出産で入院した時に知った漫画で、眠れない時にお世話になったので、感謝の意を込めてトップバッターにした。
最初はモテた過去を忘れられずに高望みする、いわゆる売れ残りの美人が婚活に苦戦する王道パターンかと思ったら、そう単純な話じゃなくて。
37歳という、いよいよ後がなくなった二人の女性の婚活の様子を現実的かつ客観的に解説しながらも、「人はなぜ結婚するのか?それは一人でいるより二人のほうが楽しいから」とふいに本質をついてくるところが好きですね。
最低年収÷50万円=狙える女性の上限年齢
という、世にも恐ろしい方程式が存在することを、私はこの漫画を通じて初めて知りました。
人物描写が秀逸なところがこの漫画の魅力ですね。容姿だけじゃなく、いいところもたくさんあるのに決定的な何かが欠けていて、読後はいつも「そんなんだから結婚できないんだよ…」って思ってしまう。そんな漫画です。
恋じゃねえから
粗野なタイトルとは裏腹に、物語はかなり繊細です。暗い展開が続くので、気持ちが落ちている時にはあんまりおすすめしない。
若気の至りで恋に落ちた女子中学生と美術教師は、当然のことながら周りの大人から引き離される。
年月が流れ、中年になった女性は、かつての自分の裸体を彫像にしたことで美術界から名声を得た元恋人と再会し…という、なかなかにヘビーなストーリー。
何というか、令和ならではの話って感じがしますね。もう「高校教師」みたいな話って時代的に難しいんでしょうね。
他にも小児性愛者、性加害、同性愛、ハラスメントなどなど、近年問題になってるテーマがどんどん出てきて…軽く気分が沈みます笑。
ふつうの軽音部
逆にこっちはすごく軽い気持ちで読める。ジャンプ+で毎週日曜日に更新されるんだけど、朝にサッと読んで気持ちを高めています。
タイトルの通り、普通の女子高生が軽音部に入って、バンドを組んで…って話なんだけど、J-POPアーティストの名前や歌がバンバン出て来るのがうれしい。この手の漫画って洋楽メインになりがちだし。
「今時の女子高生が銀杏ボーイズ聞かないよね」ってセリフに衝撃受けました。
そうだよね、私が大学生くらいのときに流行ったんだから…って夫に話したら
「俺らが聞いてたのは銀杏ボーイズの前身のゴイステだからそれもまた違う」って言われてイラついたわ笑。
この漫画の影響で、最近はランニングの時銀杏ボーイズばっか聞いてる。
200m先の熱
これはMeeで読んでる少女漫画。NANAと東村先生を失ったCookieもようやく復活してきたのでしょうか。
タワマンを舞台に縦に200m、横に200mの三角関係っていうのが粋ですね。恋愛を軸にタワマンや着物業界の事情が詳しく書かれているのもおもしろい。
割と斬新だなと思うのは、主人公がフェチ…というか平たく言えば性欲でときめいてるところ。
レディコミじゃあるまいし、少女漫画で珍しくないですか?
だからタイトルも「恋」じゃなくて「熱」なんです。うちの妹もこの漫画読んでるのですが、「このヒロイン、どっちの男と別れてもまた普通に相手を見つけると思うわ。だって性癖で恋してるだけだし」って言ってて恐ろしくなりました…。
無能の鷹
めちゃくちゃ仕事できそうな外見とは大違いで、社内ニートと化している鷹野さんにみんなが振り回される、お仕事漫画。
仕事ができないなんてもんじゃない、小学校レベルの漢字や計算もできない、無能の極みなんです。
それを恥ずかしいとも思わず、知識もないのにITコンサル会社に入った理由を「丸の内のオフィス街をヒールでかっこよく歩いて、社員証をピッとしたかったから」と堂々と抜かす無能ぶり。
でも私、鷹野さんの気持ちわかります。私も子どもの頃からキャリアウーマンが活躍するドラマが大好きで、いつかああなりたいって思ってたから。
作者もインタビューで「世の中にはあってもなくてもいいような仕事がたくさんあって、それをカッコつけて鷹野さんみたくそれっぽくやってる人がたくさんいる」って言ってました。
鷹野さんを無能と笑うのは簡単だけど、AIから見れば人間そのものが無能であるわけで…。
そういう皮肉を込めつつも、日々仕事に奮闘する人の姿を描いた、令和にふさわしいお仕事漫画です。
長くなってしまったけど、やっぱり好きなことはサラサラ書けるなあ。またこういうネタも書いていきたいです。