皆さん、こんにちは。視覚と肢体不自由の障害を持つIT先生、目が不自由な方のためのSNS参入サポーターこと、河和 旦(かわ ただし)です。


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今回は、私が試してみた新しい介護タクシー配車アプリ「よぶぞー」についてご紹介します。


タクシー配車アプリとは?


大都市を中心に、GoやS.Ride、DiDiなどのタクシー配車アプリが普及してきました。従来は電話でタクシーを予約していたものが、これらのアプリを利用してスマホで簡単にタクシーを呼ぶことができるようになりました。しかし、私のような障害を持つ方々にとって、乗降が難しいという課題がありました。


車椅子乗降の課題


GoやS.Rideのアプリには、確かに「車椅子対応の車両」を呼ぶ機能があります。


しかし、一部のユニバーサルデザインタクシーは車椅子に乗ったまま乗降するのは手間がかかることが多く、タクシードライバーが乗車を拒否することもありました。私自身も、車椅子から降りて乗降したときに段差に気づかず転倒した経験があります。これは、視覚障害を持つ私にとって大きなリスクです。


「よぶぞー」アプリを使ってみた


最近、介護タクシーの配車を手軽に行える新しいアプリ「よぶぞー」があることを知りました。このアプリの特徴や、私が感じた利点・欠点を以下にまとめてみました。



  • 利用感:アプリの使い心地は、一般のタクシー配車アプリと同じで、直感的に操作することができました。

  • 利用者の情報を詳細に設定可能:利用者本人の介護等級やオプションサービスの選択、必要な介護要員の人数など、細かく設定することが可能です。

  • 地図機能:Google MapのAPIが利用されており、目的地の検索や自宅などの登録地点の設定が簡単にできました。

  • 即日予約:利用当日、迎車時刻3時間前から予約が可能です。急な外出時に非常に便利です。

  • 欠点:残念ながら、スクリーンリーダーのVoiceoverやTalkBackとの互換性が完璧ではありません。視覚障害者単独での操作が難しい場面がありました。例えば「介護等級の選択」の画面で「要介護4」を選んだはずなのに、なぜか「要介護5」が選ばれていたなどということがありました。おそらく開発者がAppleやGoogleが推奨するアクセシビリティガイドラインに準拠するかたちで画面デザイン(GUI)を設定すれば、解決できると感じました。

  • エリア:現在、対応エリアは東京、埼玉、千葉、神奈川のみです。今後のエリア拡充に期待しています。


まとめ


「よぶぞー」は、介護タクシーを気軽に予約できる点で非常に便利なアプリでした。


しかし、視覚障害者としての操作にはまだ改善の余地があると感じました。対応エリアが少ないという課題も残されています。今後のアップデートに期待して、さらなる利便性向上を待ちたいと思います。