まぁ、すっかり3日坊主になっているわけですが、


元気?に生きています。



最近は2010年9月までの予算編成に関して、


いろいろ試算なんかを朝まで繰り返したりしていて、


数字ばかり見ていて疲れます(苦笑。


数十億という数字を見ていると、


全然リアルに思えないわけですけれど、


だんだん感覚が麻痺してきて、


ワケがわからなくなってきますね。



そういえば最近知ったのですが、


i携帯コンテンツ市場って、年間で売上が4800億円くらいあるそうです。


これは映画市場やゲーム市場(ソフトのみ)、コミック(マンガ)市場よりも多いらしい。


コンテンツビジネスで考えると、だいたい


音楽市場に次ぐ規模なのだそうです。


ただし、有料会員数はここ数年全く増えていないようで、


ARPU(いわゆる客単価ね)が上がっているということです。


市場としては成熟期から衰退期に向かっているようなイメージで、


今後は成長期の頃のような爆発的な上昇も見られないだろう。



このような状況における戦略として有効なのは


やはり「囲い込み」であろう。


既存の会員をいかに辞めさせないか。


そしてさらに彼らが好むような新しいコンテンツを提供し、


課金をしてもらうことでARPUをさらに上げていくこと。


それには、彼らそれぞれの嗜好を知っていないといけないわけで、


違和感の無い形で属性データを取得し


どこのサイトのどこのページを見たのか?


その見たページで何をDLしたのか?またはしなかったのか?


そういった情報をしっかりと保有した上で、


それらに近いコンテンツを効果的に紹介してあげることが大切なのだ。


マーケティング手法としては至極当たり前のことではあるのだけど、


携帯の世界では何気に出来ているところはまだ少ないと思う。


例えば、ザッパラスさんとかは占いサイトを展開していることで


正しい占いをするためには自分の属性(年齢・性別など)を入力しないといけないから、


ユーザーから自然に属性情報を入手できているわけですね。


そして、それらの蓄積されたデータを積極的に活かし


ちょうどその世代・性別が気になりそうな内容のメルマガを


配信していくことで、的確にユーザーにリーチしているのだそうだ。


ちゃんと属性によってメールが送られる時間帯も違うらしい。

(主婦と独身とで、内容はもちろん配信時間まですべて異なる)


このような戦術を使うことでユーザーを囲い込み、


ARPU上昇につなげているわけですね。


商売する上で、当たり前のことしかしていないのですが、


その当たり前のことが難しい…(笑。


仮にデータを集めることに成功したとしても、


それをどう活かすかが最も重要なのである。



メルマガ配信というと、ユーザーが登録した直後はいいが、


しばらくすると面倒で読まなくなったり、


ほとんどもうスパムメール扱いになったりするケースもある。


だが、そのユーザーが本当に興味のある内容のメールであれば、


スパムになる確率は格段に下がるのだ。


または、


メルマガを配信する相手を選べば良いのである。


ネガティブユーザー(退会しようとしている人)に対して


送ることで、退会を抑制できるかもしれない。


逆に抑制できなかったとしても、


そのユーザーはもともと退会意欲が高かったわけで、


それほどサイトにとってはマイナスにはならないのである。



こういったことを色々考えながらサイトを運営していくことで、


コツコツと売り上げた資金をもとに、


新しい市場を切り拓くこともありだと思います。


個人的には、海外で戦っている会社さんがとても気になります。


過去の歴史において、


携帯コンテンツビジネスは、海外で負け続けているので。


次のエントリーでは、


その辺について(時間があったら)ちょっと調べてみようと思います。


ではまた☆