秋口に寒い日があった。忘れて放っておいた電気ポットの水温が、13度になっているのに部屋の気温は16度だった。今朝、ポットの水温は15度で、部屋の気温は13度だった。体感的には秋口の寒さの方が厳しく感じた。水道の水は冷たいけれど、ポットの水温は安定している。気温よりポットの中の水の温度の方が身体感覚として合っているように思うのは、人間の体も多くが水で出来ているからだろうか。

落下する水際を沿うて歩くとき跳ねる魚が波紋を残す

水濁る人間らしい魂がコケコッコーと騒ぐ夜寒に

太陽の匂い嗅ぐ猫眠り込む夢魔の内なる優しき天使