続・緊急事態宣言解除にあたってコロナウイルスを考える
#コロナ検査法
〜最も精度が高いのは現在感染しているかの抗原を調べる【PCR検査】ですが、そのPCRも偽陰性が多いのも実情です。
また一部の開業医が自費で【抗体検査】を行なっていますが、そもそも抗体が陽性だから二度と感染しないかはまだ信頼性が不足しています。偽陽性・偽陰性も多いのです。決してボッタクリ開業医の聞こえのいいフレーズに騙されないでください。一般人個人の判断で「抗体検査」を行なうべきではありません。また、どの検査も「念のため」に行なう目的ではありません。
#感染から2週間の自宅待機は有効か?
上の画像に示すように、コロナ感染は発症4日前から発症4日後の期間に他人に感染する割合が高いので有効です。
大半の感染者のPCRが陰性になるのに3週間かかりますが、2週間後にPCR陽性であっても原則として他人に感染させません。必ずしも「PCR陰性だから感染していない(偽陰性)」「PCR陽性だから感染している(偽陽性)」とは限らないのです。
⇒ 参考サイト(医師会員専用)『コロナ感染は発症前から発症5日が最多、6日以後はほとんど感染しない!』
#若い人でも重症化したり、突然症状が悪化する人がいるとの事ですが・・
20代男性が髄膜炎を合併したり、28歳の力士(糖尿病があった)が亡くなったり、有名人が亡くなった、脳梗塞を合併した、突然症状が悪化する人がいるなどのニュースを聞くと不安になると思います。
こういうニュースはインパクトがありますが、その人たちはコロナ感染の代表者ではありません。8割の人は軽症あるいは無症状です。重篤化する人は何らかの持病があったり隠れていたり、喫煙者、海外ではドラッグ常習者だったりもします。
尚、私は「亡くなった人の家族の気持ちを考えろ」と言ったコロナ脳にありがちな感情論で考える事はしていません。正しく恐れるために「確率」で考えるようにしています。(同感)そもそも死亡者0の感染症などありません。
医療機関を受診していない無症状の人は、感染報告数の10~20倍はいるとされているので、実際は軽症者は8割どころではないでしょうね。インパクトのある個々の事例で考えるのではなく、インパクトが薄い【確率(エビデンス)】で考えるべきです。
#なぜ日本人の死亡率が欧米諸国より低いのか?
実は日本だけでなく韓国・中国などアジア諸国も死亡率は低いのです。
日本人だけだと、子供の頃からの手洗い習慣・玄関で靴を脱ぐ、あるいは医療機関や老健関連施設を面会謝絶にして病気弱者を守っている事が理由かと思っていましたが、真の理由は不明です。尚、BCGは無関係との報告もありますし、むしろ逆効果かもしれません。(この点はまだ不明)。
ちなみに、日本人のコロナ死亡率はインフル死亡率より高いようです(報告例だけに限る)が、ワクチン・治療薬があるインフル患者の感染者は年間1000万人、死亡者は多い年で1万人もいます。
尚、院内感染はコロナ最前線よりも、整形外科病棟やリハビリ病院などコロナとは無関係そうな医療機関・病棟で発生しやすいのです。これこそが【油断】でしょうね。
ところで、皆さんはメディアやメジャーなサイトあるいは刺激的なSNSの記事からコロナ情報を得ていませんか?
アクセス目的の発信は、過度に不安を煽ったり、ああ言えばこう言うような批判ばかりの内容ですし信用してはいけません。重箱の隅を探して、攻撃できる所を一緒に批判して自己満足する者ばかりですから。
感染症専門医や免疫学専門医などの発信を参考にするようにしてください。
#治療薬
軽症者には風邪と同様の処方がされます。無症状の人は【PCR陽性でも感染していない】との判断から処方すら必要ないかもしれません。
尚、メディアの報道でもあるように、まもなく日本でも保険適応となる薬がありますが、あれは中等症以上の患者を対象にした薬です。普通の薬よりも更に副作用も強く、別の言い方をすれば、『アリを踏みつけるのにゾウを使う』ようなものです。
根本的な治療薬やワクチンは今のところありません。
では、我々はどうすればいいのでしょうか?
それは前半に書いたように、小まめな手洗いと「三密」を1つだけでも避けて、濃厚接触も避ける事(15分以内が大切!)、そして何より日頃から病気に対する抵抗力を常に備えておく事です。
「息が軽くハーハーする程度の適度な運動習慣」
「1日3食のバランスの良い食事(サプリに依存し過ぎない)」
「できれば7時間ほどの睡眠、最低でも起床時間は一定にする」
「禁煙」です。
緊急事態宣言解除後は一時的に感染者数が増えて、その後夏に向かって減り、秋以降にインフルと共に再流行すると思います。
流行期に向かう前に、今の内から病気に負けない身体作りをする事を皆さんにお勧めします。〜
隊長
PS.コロナウイルス対策 参考になれば幸いです正しく怖がりましょう