緊急事態宣言解除にあたってコロナウイルスについて考える
〜2019/12/31 初めて感染者が中国・武漢から「報告」としてあがりました。ですが、それ以前から感染していた中国人が、既に日本に入り込んでいたと思われ、通年の風邪と思い込んでいた多くの日本人の中には、実はコロナ感染を起こしていた人も多くいた可能性は否定できません。
2020/1/28 日本人初の感染者が発表、当時奈良公園に近付くだけで感染する(いわゆる空気感染)と思った方が多く、エサをもらえなくなったシカたちが街中をうろつき始めました。また感染者を乗せた横浜港のクルーズ船があるだけで、空気感染するかもと思った横浜市民も多かった事でしょう。
その後も国内外から連日様々な情報が入り、一般の方々はもちろんの事、一番感染の危険性が高い我々医療従事者も戦々恐々としていました。
現在でもまだ未知の部分はありますが、一般人が必要とする知識はかなり分かってきたと思います。
3月頃の私は、医療従事者である以上、感染は避けられないと思っていたのですが、今では余程油断しない限り、私が感染する危険性は極めて低いと思っています。
健康知識を増やしても健康になれるとは限りませんが、コロナの基礎知識があれば、感染する危険性は大幅に減ると考えております。
#感染経路(上2枚の画像)
これ以降も沢山画像が出てきますが、必ずご覧ください。
① 接触感染
具体的には咳やクシャミを手で隠し、ウイルスが付いたその手でトイレのドアノブや洗面所の蛇口を触る事で、次の人に感染していく。これが単発における最も多い感染経路(いわゆる感染経路不明例)とされています。
それ故、「咳エチケット」が大切になるのです。石鹸やアルコールによる手洗いが大切で、石鹸の手洗いだけでもウイルスは消滅します。
② 飛沫感染
壇蜜さんの「断密」画像は何度も使わせて頂きましたが、「三密」全てを避けるのではなく、1つでも避けたり、「濃厚接触」を避ければ大幅に飛沫感染の危険性が減ります。
特にクラスターが多い閉鎖空間では、窓を開けたり換気すれば「三密」の中でも最も危険性が高い「密閉」を減らす事で、危険性が減ります。また、濃厚接触を避ける必要もあります。
③ 空気感染
これは医療行為という特殊な状況を除いて、感染する事は滅多にありません(感染者が面と向かって咳をすればあり得ますが)。
研究室ではコロナは空気中の最適な条件の元で3時間生存したという結果が出ました。ですが、「感染は研究室で起こっているのではない、現場で起こっている」のです。
飛沫感染の「飛沫」表面の水分が失われると、空気感染の「飛沫核」となりますが、これは感染者とすれ違っただけで感染する麻疹ウイルスと違って、コロナは感染力をただちに失います。
尚、コロナは少しでもウイルスが入り込めば感染するわけではなく、一定量以上のウイルスが体内に入って初めて感染します。感染者の風下にいた程度で感染などしません。また感染者の8割が他人に感染させないとされています。
以上、コロナは小まめな手洗いと「三密」を1つでも避けるだけで、大幅に感染する危険性が減ります。上2枚目の画像「飛沫感染と空気感染の違い」をもう一度ご覧になって、次にお進みください。
上の画像は世田谷公園の日曜日の画像です。ただしベンチとベンチの間隔がが非常に狭く、例によって望遠レンズを使ったメディアの印象操作かもしれません。
仮にこの画像が印象操作でないとしても、この中で感染する人は余程の特殊事情がない限り1人もいないと思います。
まずここは「三密」の中で最も危険性の高い「密閉」ではありません。何よりコロナとインフルエンザは温暖湿潤に弱い事が報告されています。
2つ上の「飛沫」と「飛沫核」の画像をもう一度ご覧ください。紫外線の下、「飛沫」表面の水分はすぐに蒸発し、感染する形の細胞を維持できなくなるのです。紫外線が少ない寒い冬場にしても、息を吐くと白い息がすぐに消えますよね。実際PCR検査数はどんどん増えているのに、暑くなり始めてから明らかに全国の感染者数が減っています。
ただし、開放空間において例外があります。それは全国の施設の公衆トイレです。
トイレのドアノブや洗面所の蛇口は、紫外線の影響を受けない場所に位置している事が多いと思います。手洗い後、どうしても蛇口を回す必要があったら、しばらくはその手を日光に当てましょう。できればアルコール消毒が理想です。
▲コロナと通勤電車
▲コロナと繁華街滞在者
#電車の中では、本当にクラスター感染しなかったのか?
東京23区の中で最も人口が多いのは世田谷区なので、世田谷区民の感染者数が多くなって当然です。上1枚目はコロナと電車通勤の関係を調べたものですが、これは相関関係がありませんでした。
続いて上2枚目をご覧ください。実はコロナと相関関係があったのは、繁華街滞在者数でした。小池都知事も緊急事態宣言を発令する前に、真っ先に夜の繁華街を避ける事を言いましたが、このようなデータを持っていたのかもしれません。
一平方キロメートル当たりの感染者数の多さによって区別に色分けした地図=図2=も、毎日作成。ツイッターでは七日ごとの四枚で三週間の経時変化も表示した。それを見ると、新宿区や港区、渋谷区など都の中心部で感染率が高く、周辺の世田谷区や目黒区なども日がたつにつれ高くなっていったと考えられます。
#パチンコ店は「三密」か?
私はパチンコに興味ありませんが、警察の天下り云々は抜きにして実際に見学してきました。3月までは喫煙しながら遊戯が出来たらしいので、換気に関しては十分に行なわれていました。実際、パチンコ店では一度もクラスターが発生していません。むただ、緊急事態宣言中は娯楽自体が全て禁止の風潮でしたから、自粛警察による同調圧力も仕方がなかったと思います。
#マスクの効果は限定的
マスクをしていれば絶対に感染しないわけではありません。マスクの網目よりウイルスの分子量の方が小さいからです。そもそもマスクは感染者が飛沫を飛ばす事を少しでも減らす事が真の目的です。メディアは「マスク信仰」的な発信をしていますが、一般人はマスクに固執する必要はありません。
特にこれから暑くなるのに、外でもマスクをしているとむしろ熱中症を発症しやすくなります。これからの時期、コロナ感染より熱中症による死亡者の方が圧倒的に増えます。〜
長文になりますのでつづきとします
隊長
PS.最近「○○怖いですネ」と話す方が多いと感じております。コロナウイルスに対する恐怖心で全てが怖がる発言になっている人が増えているからでしょう 色々分かってきたからこそ正しく怖がりましょう