お盆の支度をしていると
義母のアルバムが置いてあるのに気付いた。
表紙をめくってみる。。。
若かりし頃の義母が笑っていた。
どこか旅行にでも行ったのか、同年代らしき男女との集合写真。
旅館での宴会のヒトコマ。
義母は歌を歌っているようだ。
素敵な笑顔。
まるで少女のよう…
私が初めて義母に会った頃のものかな…
とても品のある穏やかで綺麗な顔立ち。
「あぁ…。お母さん、こんなだったな」
ペラペラとページをめくりながら
いつのまにか年を取ってしまった義母の姿が浮かんでくる。
私達、嫁には遠慮しがちで遊びに行っても休む事なく動き回って
珍しい手料理をいつも振る舞ってくれた。
義姉には青系。
私には赤系の服を。
買い物に行くと目に入るのか買っておいてくれた。
お互い若い頃はちょっとした事が気に入らず、私の言葉に涙を流した義母。
若い頃には感じなかった義母に対する思い…
義母のアルバム。
仏壇の前でアルバムを閉じ、汗を拭って一息つく。
「ありがとうございます
まだまだ宜しくお願いします」
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