オムライスの錬成
*第一章*練成の始まり
かわくんは禁止された錬金術の料理錬成(オムライス)を行った。
オムライスを構成する成分のケチャップ、卵、ご飯、にんじん、玉ねぎ。
ヘムは高かったので手に入れられなかった。
そして触媒の塩と食用油。
*第二章*ご飯の錬成
かわくんはご飯の材料となる米と水を鍋に入れた。
でも計算にミスがあった。
かゆが出来てしまったのだ。
こんな馬鹿な。
彼は少しでも水気を抜くため錬成を繰り返したが無理なエネルギー供給のせいでご飯が焦げ始めた。
仕方ない。これを大気中に置けば自らの熱で水が少しは蒸発するはず。
*第三章*にんじんと玉ねぎを等分する。
次に彼はにんじんと玉ねぎを今回の錬成にぴったりの全体大きさ0.13cm^3で等分する錬成を始めた。
だが、初めの錬成だったからそううまく流れなかった。結局それぞれ異なる大きさで等分される悲劇が起こったのだ。
たとえ錬成材料が低級に出来てしまったとしても彼は今更歩いてきた道を帰ることは出来なかった。
彼はもう戻れない道に足を踏み入れてしまったのだ。
*第四章*煎飯の錬成
彼は食用油でフライパンにそっと煎り錬成の陣を書き始めた。
始めはオムライスの表面である卵煎りの中に入る煎飯を錬成することだった。
彼は錬金術のエネルギーを受け、煙を出し始めた入り錬成の陣ににんじんと、玉ねぎを入れた。
その後、触媒の塩も少量入れた。
ちー
フライパンから熱気が盛り上がり始めた。
今だ!
彼は用意してたご飯に出来なかったかゆ近い物質を入れ込んだ。
フライパンから光が発し、思ったよりは順調に煎飯を錬成できたのだ。
*第五章*卵煎りの錬成
はあ..はあ…
彼の額から汗粒が流れ落ちた。
もうすぐだ。
今度は卵煎りの番。
彼は卵二つを手にとってその内容物をお椀に注ぎ、塩と一緒に混ぜ始めた。
おわんの中で黄色く光る錬成の材料。
彼はフライパンにもう一度いり錬成に陣を書いた。
そして煙を発し始めた錬成の陣に先作り上げた材料を入れ込んだ。
ちいー
それは黄色い光を揺れ動き、下から焼かれ始めた。
この時が重要。
彼は緊張した目つきで焼かれて行く卵煎りを眺めていた。
今だ!
彼は一瞬、専用錬成道具であるマッシャーを出し、光のような速さで錬成が終わってない卵煎りを覆した。
*終章*オムライスの錬成
もう一度ちーの音と共に材料が錬成されていく音が聞こえた。
彼は素早く錬成した煎飯を置いてお椀にそっと置いた。
これは!!
彼は驚いた表情を隠すことが出来なかった。
彼の人生初めの錬成にもかかわらず、それは綺麗な半月を描いていたのだ。
試行錯誤もあったけど、成功に錬成されたオムライスを見ながら、彼は笑顔をした。
最後の材料のケチャップ。彼は慎重な手振りでケチャップを掛けた。
時代を越え、オムライスの上に描かれた彼の絵は歴代美術家も賛辞を送るようなものだったと言われている。
作家の文
でもたんなるミミズ
すごい量でした。
明日は水の量もちっと減らして、米の量も調節しなきゃ。

