バイヤーへの応募動機 後編です。
後編は、コレがあるからこそどうしても行きたい理由 つをお話します。
前編よりさらに長くなっていますが、よかったら読んでください
行ったことのないところに行ってみたい
外国にいる友達に会いたい
外国にいる友達。
日本語を教える代わりに英語を教えてくれたLydiaは今イギリスに、
韓国にはHana、 Eunhye、 Aaron、Young-ho、Stellaが、
ベトナムには2人日本人の友達が、
中東にはMoli、Saleh、Andrew、Abdul、Najdが、
イタリアにはAliceが、
チェコ(ルートに入ってないけど、足をのばせば)にはイケメンMarioが。
みんなすごく親切で、ホスピタリティあふれる人ばかり。
まだ行ったことのないスペインやフランス、ブラジルでも、
現地で友達作ろうと思います。
当然のことながら、ただ観光で行くより、
現地の人と仲良くなったほうが、よりその文化、独特の考え方を知ることが出来ます。
友達になり、日本に帰国して、また新しく知ったこともあります。
「性格の違い」じゃなくて「文化の違い」であることを、確かめたいと思っています。
そして次にあげるつが最大の応募動機です。
ニュージーランドでした一人で一周旅行。
今度は世界で挑戦して、新しい自分を発見したい
それまで、一人旅どころか、一人で食事(カフェは除く)もしたことがなかった私。
ニュージーランドにワーキングホリデーで行く際に、
最後に一周旅行をすることを目標にしていました。
なぜ一周旅行だったのかというと、今までやったことのない大きな挑戦をしたかったからです。
国内旅行と違って、言語もままならない国でする一人旅は、
最初から最後まで自分でやり通すことでした。
結果的に、自分でやり通すとは行っても、それは計画を立てて、動くだけのこと。
実際は多くの人の助けがありました。
料理下手な私を助けてくれた日本人の友達。
使い慣れないコンロで使い方がわからないときに助けてくれたどこかの国の人、
大きなかばんをバスにつむのを助けてくれたkiwiのドライバーのおじさん(本当は自分で積み込みます)、
部屋でひとりでいるときに話しかけてくれた中国人、台湾人、オランダ人、アメリカ人、スイス人・・・
氷河ウォークで、
高所恐怖症のためにびびりまくっていた私の手を引いてくれた
フランス人とロシア人のジェントルマン、
マウントクックで一人でトレッキングしていた私を、
「あらーすごいわねー!でも一人で旅してたら自分の写真いつ撮るの?」
といって、写真を撮ってくれたのはツアーで来ていた日本人夫婦。
観光名所もなにもないところに宿泊した際に、暇つぶしにとDVDを貸してくれたホステルスタッフ。
ひたすら続く道を一人で歩いていた私を車に乗せてくれたうえにガイドまでしてくれたスペイン人カップル。
バスを逃した私のために、バスの再予約をして、延泊も快く受け入れてくれたファームの老夫婦。
夜はfish & chipsを食べて、ファームの子供たちは私と一緒に寝てくれて、不安をかき消してくれた。
旅のはじめと終わりに、バスまで送り迎えしてくれたサウジボーイ。
私の一人旅は、
自分に、「人の優しさ、温かさ」と「人に感謝する気持ち」を与えてくれたものでした。
もちろん、そこには、
人見知りの私が、言葉の不安を越えて人に話しかけていく勇気や、
見たこともないもの、なんだかわからないものへの興味、
日本人は自分ひとりだけという環境への恐怖や不安から期待感や幸福感への変化
といった成長もありました。
なんて私は小さな人間だったんだろうと、知ることが出来ました。
ですがそれは、ニュージーランド一カ国でのできごとにすぎません。
これから15都市回ったとき、英語も通じない国がたくさんあります。
以前、韓国とイタリアでまったく英語が通じなくて面食らったことがあります。
バイヤーは一人でその15都市をまわります。
ニュージーランド一周とは比べ物にならないほどの勇気と努力が必要になることと思います。
でもそこから得るものも、比例して何十倍にもなっていくでしょう。
私はそれを自分の成長への糧として、そして成長した自分ができることに役立てたいのです。
雑貨というツールを皮ぎりに、外国の文化を学びたい。
そしてそれをたくさんの人に広めたい
雑貨と一口に言っても、アクセサリーから日用品まで、多種多様です。
でもこれが、1番その国の生活や文化を知る、1番わかりやすいツールなのではないかと思います。
これが例えば洋服だったら、
その国の民族衣装であったり、その国の特産物を使ったものであったり・・・
でもそれって、必ずしも現代のその国を表しているとは言いがたいですよね。
日本の和服も、時期的な場合や職業的な場合を除いて、
日常的に着ている人は全体的に見たら、それほど多くありません。
もっと言うと、
外国人が想像するような「和服の女性の髪型」をしている女性は、やはりあまりいません。
それよりは、
その髪型に使う簪は今でも好んでつける人がいます。
手ぬぐいや箸の専門店も、近年ほんとうに多く見かけるようになりました。
観光地以外にあるこれらのお店は、
決して外国から来た観光客向けというよりは、どちらかというと国内ユーザー向けのもの。
日本が昔から使っていて、今もなお使っているもの。
これが文化を伝えるいい手段になると思います。
もちろん、伝統的なもの以外にも、近年はやっているもの、その国らしい柄を取り入れたものも。
私が伝えたいのは、その国の伝統だけではなく、今あるその国です。
外国人に聞くと、日本といえば「東京、着物、車、アニメ、任天堂、SONY、相撲、柔道、Mt.富士」
間違っても「ポケットティッシュ」なんて答えないでしょう。
私たちにとっては日常当たり前のようにあるものでも、外国にはないもの、たくさんあります。
ポケットティッシュなんて、外国では無料で配ったりしません!
外国人に日本のローションティッシュや鼻セレブを使わせたら感動すること間違いありません。
何せ、売っているポケットティッシュと言ったら、ペーパーナプキンのようなものですから。
逆にニュージーランドだったらどうでしょう。
(ニュージーランドがルート対象外で選べなかったのが残念で仕方ありません)
ニュージーランドといったら羊とキウィフルーツ。
羊から作った洋服から靴下、靴、ハンドクリームやリップクリーム。
キウィの入ったクッキーにチョコレート、キウィフレーバーのリップバーム。
でもそれらを使っているニュージーランド人ってそんなにいなかったように思います。
現に、羊製品やキウィのチョコを売っているのはOKギフトショップとかのお土産屋さんばかり。
でも、同じキウィでもシャワージェルはお土産屋にはないのに普通のスーパーに売っていたり、
体にいいといわれているマヌカハニーもスーパーに並んでいたり。
カウリツリーの石鹸は、ニュージーの雑貨店で見つけました(貴重なのか、すごく高かったけど)。
半袖のサンタのイラストが入ったクリスマスカードは南半球ならでは。
そういう生きた文化を伝えたいと思うのです。
できるだけたくさんの人に。
外国人には日本の良さを、
日本人には外国の良さと、改めて日本の良さを。
さまざまな国でのさまざまな体験をいかして、
今まで以上に日本語教育の際に役立てたい
「何がどう日本と違うのか」「日本人にとって当たり前だけど、実はそうでないこと」
を知ることは重要なことだと思います。
私は12歳のときに、「日本語教師になろう」と決めました。
大学進学は、「日本語教師養成過程」の有無で決めていました。
大学を卒業するまで、
日本語を教えるのだから、日本語をしっかり知っていないと
と思って日本文学科で現代日本語学を専攻したり、
教育だから教職課程もとろうと履修を増やしたり、
和服着れるようにならなきゃと思って、練習したり、
和の心だと思って茶道をしてみたり。
とにかく日本・日本・日本だったのです。
でも、外国に住んでみて、
数学の得意な人が、数学の苦手な人に教えるときに、「何がどう分からないのか」が分からないように、
日本人がよく知った日本を外国人に教えるのに、「何がどう違うのか」を分かっていないと、
ただのマニュアルになってしまうことや、
日本に関する本を読んだり、観光すれば分かる程度のことしか教えられないのだと思いました。
ホームステイをするときに、
ホストファミリーに年頃の女の子がいたとき、お土産として喜ばれるものの中に、
日本のファッション誌があげられています。
日本のファッションが高く評価されているからなのと、
やっぱり年頃の女の子が興味があるといったらたいていはファッションだからなのですが、
和服の雑誌を持っていっても、喜ぶのは日本にもともと興味のある人か、
よっぽど外国文化に興味のある人です。
同じファッション誌でも、ここで持っていって喜ばれるのは、
対象の女の子と同年代の日本人の女の子がよく読んでいる雑誌なんです。
夏や年始ともなれば、浴衣や着物、それに関わる小物も多く雑誌で取り上げられます。
1年を通して、私たちが和装するのって、そのときくらいなものです。
だから、まず、興味を持ってもらったり、日本ってこんな国って教えるのには、
文化や伝統を出すよりは、もっと日常にある違いを教えてあげることが1番「おもしろい」と
思ってもらえるんです。
日本人にとってもそれは同じ。
歴史や外国が好きな人もそうでない人も、共通しておもしろいなって思えるのは、
今の自分の当たり前との違いじゃないでしょうか。
でも、これを知ることは、一朝一夕には難しいと思います。
動機の⑨と同じ内容になりますが、それを助けるのが雑貨というツールなのだと思います。
そのツールを仕入れるのが今回のバイヤーとしての仕事の1つだと思っています。
私は、雑貨を見たり、手に取った人が、
「この国ってこういう国なんだな」「興味がもてるな」
と少しでも思ってもらえるようなものを仕入れたいと思っています。
そのためにも、
現地にいって、時間の許す限り、
たくさんの人と話をし、たくさんの地を訪れ、たくさんの空気に触れてきたいと思っています。
長くなりましたが、
以上がバイヤー応募への動機です
他の文化を通して、 ディズニーランド以外(つまりこれは大好きな場所)に、
単純に、「行く」ということにワクワクするのって、
行ったことのないお店や行ったことのない家など、とにかく行ったことがない場所じゃありませんか

そこには、何かまた新しい発見があるかもしれない。
ましてや、出会ったことのない国の人たち、出会ったことのない文化がその先にあったら・・・
出会ったことのないものづくしの、行ったことのないそれらの国は、
まさに私にとってはニューワールド!
カルチャーショックはサプライズギフトのようなもの。
中身がなんであっても、その衝撃こそがプレゼントです。
その一つ一つが私を新しい形へと形成していく感じがします。