ストレスって何だろう？～ストレスは二つに区別する

こんにちは。

カウンセラー中島知賀です。

９月１０日世界自殺予防デーにむけて

メルマガで【メンタル不調・うつ病の予防と早期発見、対応セルフケア】について

連載記事を書いています。

独立開業する以前は

企業内カウンセラーとして

多くの社員の方の面接や、メンタルヘルス研修をしてきました。

開業してからは、

メンタルヘルスについての記事をあまり書いてないので

ひさびさに書いています。

私がたくさんの社員の方々の事例から学ばせていただいた

メンタルヘルスの知識をより多くの方々に知っていただきたいと思っています。

みんさんのメンタルヘルスに役立てくださいね。

うつ病の怖さは、なんといっても

早期発見・対応がおくれると

重篤化し、自殺の危険があります。

また、回復も長引いたり

ぶり返してしまい

治りにくくなります。

うつ病などに代表される精神疾患は

外からは分かりにくいことや

当事者自身も「自分は、怠けているんじゃないか？」

などと、病気であることを認識しにくいことから

早期対応が遅れてしまいます。

大切なことは

正しい知識を知ることです。

そして予防をする。

早期に気づき、対応すること。独りで抱えないことです。

メンタル不調も

他の病気も

ストレスが溜まっていくと

身体の免疫力が落ちたり

脳の疲労からメンタル不調になりやすいです。

みなさんは＜ストレス＞という言葉を
日常で気軽に使っていると思いますが
そもそも＜ストレス＞とは何でしょうか？

例えば
「あの上司は本当にダメだしばっかり！ほんとにストレスだわ！」
「夫（妻）が一々とうるさいのよ！ストレスだわ！」
「職場の騒音って何とかならないの？ストレスですよ
「ストレスが溜まって、疲れているの」
「カラオケに行ってストレスを解消したわ」

ここでいう＜ストレス＞とは何でしょう？
「上司の存在」？
「ダメ出しされること？」
「口うるさいこと？」
「夫（妻）の存在？」

溜まっている＜ストレス＞とは
実際には何が溜まっているのでしょう？
カラオケで解消した＜ストレス＞は何でしょう？
取り出して、人に見せることはできますか？

気軽に＜ストレス＞という言葉を使うわりに
私たちは＜ストレス＞について説明することが難しいですね。

心理学では、ストレスを説明するために
＜心理学的ストレスモデル＞というものがあります。

●環境＝＜ストレス状況（ストレッサー）＞
↓　　　　　　↑
↓　　　　　　↑
●個人＝＜ストレス反応＞

この二つを含めて＜ストレス＞といいます。

＜ストレス状況（ストレッサー）＞とは
「ストレスのもと」のようなものです。
あなたに様々な影響を与えてくる環境的要因です。
それは、状況・出来事・他者との関わり、などのことです。

例で挙げた「ダメだしする上司」や
「口うるさい夫（妻）」「職場の騒音」
「仕事がはかどらない」などが
＜ストレス状況（ストレッサー）＞に該当します。

＜ストレス反応＞とは
＜ストレス状況（ストレッサー）＞が
個人に与える様々な影響や
個人の中に起こった様々な反応のことをいいます。

先ほどの「ストレスが溜まって、疲れているの」の
「ストレスが溜まった感じ」や「疲れている」感覚が
この＜ストレス反応＞に該当します。

「カラオケに行ってストレスを解消したわ」というのは
何らかの＜ストレス状況（ストレッサー）＞によって
様々な＜ストレス反応＞が生じて
その＜ストレス反応＞を何とかするために
カラオケに行ったということですね。

このように＜ストレス＞を
＜ストレス状況（ストレッサー）＞と＜ストレス反応＞
二つに区別することで、私たちを取り巻く
＜ストレスの有り様＞を、具体的に把握できます。

ですから

常日頃から、自分自身のストレス状況や

ストレス反応に気配りをして気づくことが大切です。

次回からのメルマガでは

ストレス状況やストレス反応に、どのように気づくのか？

メンタル不調になるとどのようなストレス反応が出るのか？

お伝えしていきます。

みなさんの幸せな人生や

喜びに繋がる智慧として役立てていただけると嬉しいです。

バックナンバーも閲覧できます。

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