「カウンセラーは優しい雰囲気がいいの?
笑わない方がいいの?」


こんにちは、

シニア産業カウンセラー中島です。

昨日は実践力アップ傾聴トレーニング特別編2月でした。
午前10時から午後5時まで、あっという間の時間でした。

たくさんたくさん学びの深まる一日でした。
ありがとうございました😊


「笑わないようにしなくてはいけない!って聴いていたら、顔が緊張してしまったんです。カウンセラーは、やっぱり、笑わない方がいいんですか?」

振り返りでの感想です。

参加者の皆さんで深めていきました。

カウンセラーの笑い、来談者の笑い、何が起きているのか?


笑うような内容の話ではないのに、話し手が笑顔で話すのは何故なのでしょうか?

辛い話なのに、カウンセラーが微笑んで聴いているのは何が起きているのか?


来談者が、笑顔で語るとき、これ以上感じると辛すぎる何かの感情をブロックするとき無意識に笑顔になります。


また、カウンセラーに、悟られたくない、見透かされたくない恐怖が無意識に込みあげるとき、笑顔になります。

来談者が、ありありと自分の感情を感じることは辛すぎるし、恐怖なんだと、共感的に理解して、

カウンセラーがその辛さや苦しさ、恐怖をありありひしひしと、想像して、どんな感情が辛すぎるのだろうか?怖すぎるのだろうか?と共感的に理解しようとして聴くと、

カウンセラーは、笑えなくなります。
(*同様に、カウンセラーが笑うのも、来談者の話を聴いていて、湧き上がる感情を感じるのが苦しくて、辛くなると感情をブロックする目的で無意識に笑ってしまいます)


ですから、
カウンセラーが優しい笑顔を作っているのがいいのか?
カウンセラーが笑ってダメなのか?

来談者の方が安心して話せる要素となるのは、「○○であるべき」という表面的なことではなく、

本質的なことは、


カウンセラーが、来談者の話を深く共感的に理解して感じて聴いていることが、
来談者に感じられることが一番重要なことです。


カウンセラーが、たとえ優しそうでも、

「このカウンセラーは、私のこの苦しみを理解してくれてないなあ・・・私の辛さを私の深い部分まで理解しようとはしてくれていないなあ・・・」と感じれば、

来談者は、話すことを躊躇しますし、面接は進みませんし深まりません。
表面的な話になるし、楽しい話をしようとします。


100%完璧に、来談者のことを理解することは不可能ですが、
来談者の生きづらさを、より深く共感的に理解して感じることが出来るれば、できるほど、

来談者には、
「このカウンセラーは、自分の苦しみを一生懸命に理解してくれようとしてくれている。自分のことのように感じて、私の深い部分まで大切にして理解しようと聴いてくれている」

と伝わります。


ですから、カウンセラーは、ただひたすら、

眼の前に座って語る来談者の方が、何を分かって欲しのか?何を感じているのか?ありありと想像しながら、共感的に理解することのみに意識を集中することです。

カウンセラーが、「良く見られたい」とか、
「優しいカウンセラーとして見られたい」気持ちがなくなくなってくれば、くる程、来談者の話に集中出来るようになります。


良く見られたい気持ちは、

カウンセラーの奥底にある劣等感や無価値感から出てきます。
私を好きになって欲しい。
素晴らしいカウンセラーだと思って欲しい気持ちがあれば、あるほど、

来談者にとっては重荷になります。


来談者はカウンセラーを満足させなくてはいけない。カウンセラーに嫌われないように、カウンセラーのニーズに応えなくてはならないと、
無意識に感じてしまうからです。

なかなか難しいことです。
何年やっても難しいです。


今日は、

午前中は傾聴トレーニング。

午後は、2分の面接を文字に起こした逐語録。5分の面接を文字に起こした逐語録を検討しました。
たった2分の内容に1時間もかけて、理解を深めていきました。

ここにアップ出来ない程の濃い学びでした。

みなさんが、積極的に感想や疑問を出してくださるので、

一つの疑問や感想から、更に深めていける場になりました。

私にとっても収穫の多い濃い一日でした。


今日も、高山、滋賀、大阪、愛知の遠方から
ほんとうにありがとうございます(*^_^*)


次回、3月がすごく楽しみです。

よろしくお願いいたします。



カウンセリングルーム あづまや

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