みなさん、こんばんは。
シニア産業カウンセラー中島知賀です。
ここ2、3日、テレビや新聞などで子どもの自殺が9月1日、新学期の始まりに多いと報道されています。
9月だけではなく、4月もそうですし、連休明けなど、長期の休み明けは注意が必要です。
これは子どもに限った事ではなく、大人も同じです。
うつ病の気づきのサインに、
休み明け(月曜日、連休明け)の欠勤、遅刻、早退が多くなる。
ドタキャンの形で、会社を休む、友人との約束をキャンセルすることが多くなる。
集中力がなくなり、仕事の能率が落ちる。仕事が溜まる。仕事が溜まるから残業が増えてくる。
ささいな仕事上のミスや、交通事故をおこす。
人と話すのが億劫。人と会いたくなくなる。表情が無表情。
会社を辞めたいと人に言う。弱音を吐かないような人が弱音を吐く。
身だしなみが、だらしなくなる。女性の場合は化粧ノリが悪くなる。
などなど。
周りから見て、いろいろなサインが出ています。
9月10日からは自殺予防週間です。
2006年に自殺対策基本法が成立し、国を挙げて自殺予防対策が講じられるようになりました。
いま、自分の近くで上記のようなサインを出している人に気づいたら、
ぜひ、
声をかけてください。
「最近休みがちだけど、どうしたの?困っていることがあるなら、話を聴くよ。」
「よかったら相談に乗るよ」
声をかけても、
「大丈夫」
と、壁を作ってしまう人が大多数ですが、
しかし、当事者の方にとっては、声をかけて貰えたことが救いになります。
「大丈夫としか今は言えないけど、気にかけていてくれる人が存在する。
自分を見ていてくれた人が存在していた。」
あなたの一声が、暗闇の中の一筋の光になります。
溺れそうになっている人にとって、投げ込まれた浮き輪になります。
そして、もし、声をかけた人が、
「相談に乗って欲しい」
と言ってきたら
話を聴いてあげてください。
アドバイスしたり、解決してあげようとか、気持ちを軽くしてあげなきゃと思わずに、
ただ、ただ、相手の方の苦しみや、悲しみ、腹立ちや、情けなさ、悔しさ、などを相手の身になって、寄り添いながら、耳傾けて聴いてあげてください。
人は、悲しみや、苦しみを否定されたり、批判されたりせずに、そのまま受け止めて貰えたときに、心が軽くなります。
人は、弱音や、本音を、言えたとき、心が楽になります。
あなたが、いま、とても苦しみの中で独りでもがいて溺れそうな人であるなら、
助けて欲しいと
声をあげてください。
何度も傷ついて勇気が出ないかもしれませんが、
かつてあなたのように、独りもがいて苦しんだ人は、沢山います。
諦めないで、
助けて欲しいと
声をあげてください。
それは、甘えだと思って躊躇してしまうかもしれませんが、
溺れそうになっているときは、助けてくれ‼️と叫ぶのは、人として自然な行為です。
きっと、あなたの周りに、あなたの役に立ちたいと思う人は存在します。
家族にとって、あなたはかけがえのない唯一無二の存在です。
一人でも多くの方が、孤立せず、心を繋いでいきましょう。