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こんばんは。シニア産業カウンセラー中島知賀です。

今日は、メンタル不調者の方への早期対応についてお話します。

メンタル不調者の方への対応は

1 仕事配慮→軽減あるいは休職仕事から離れる。
2身体への対応→メンタルクリニック(精神科、心療内科)受診と薬の服用。
3こころのケア→カウンセリング

です。

一昔と違って、今ではメンタル不調についての情報も多く、特別なことではなくなりましたが、まだまだ、メンタル不調者への誤解として、メンタル=こころの持ち方。そんなふうにして未だに甘えとか、気合いが足らないと考えている方も多くいます。

また、当事者の方も、メンタル不調に陥ると、人が出来ているのに自分だけ出来ない感じや、今まで出来ていたのに出来ないので、どうしても病気だとは捉えることができにくくなります。

そうした病識を持てないのが、まさにメンタル不調の症状ですし、罪悪感や無力感で自責感情が出るのもメンタル不調の症状です。

実際に面接をするとほぼ全員に近い方が、

情けない。申し訳ない。なんでこんなことができないのか悔しい。気合いが足らないと思う。

と言われます。
そんな気持ちになるのは当然ですし、そんな気持ちになるまで頑張り、踏ん張ってきてヘトヘトだからこそ、脳がエネルギー切れの状態=メンタル不調になってしまったのです。

どんな病気も気合いではなおりません。
風邪でも、頭痛でも、胃痛でも、気合いではなおりません。

面接のときにメンタル不調になってしまった方に胃痛を例にして説明をします。

飲み過ぎ食べ過ぎが続いて胃が痛くなったらどうしますか?

お薬を飲んだり、胃を休めて消化の良いものをしばらくは食べますね。

メンタル不調も同じですよ。

眠れないことなどの身体の症状にはお薬。
頭を休ませるには、仕事を減らすか休職して仕事から離れること。頭のエネルギーを充電することが大切ですよ。

気合いで治そうとすると悪循環ですよ。


*もし、このブログを読んでいる方の身近にメンタル不調の方がみえたら、一日も早くメンタルクリニックの受診に繋げる方法を連携して行ってください。

メンタルクリニックの受診をするときは、できるならば家族の方も同伴されると良いです。当事者の方以外に家族が気づいている症状もありますから、診断の大切な情報となります。また、家族の方も医師からの情報を知ることで対応の仕方もわかり、安心して関わることができます。

医師には必ず診断書を書いてもらいましょう。仕事の軽減。あるいは休職⭕️ヶ月と記載してもらい職場に提出します。


メンタルクリニックを受診することや、メンタル不調の診断書を提出することは勇気を必要とすることですが、長い人生のこれからをより良く生きるためには、休憩する時期も大切なことです。
ましてや休職することは、ダメ社員のらく印を押されるように感じると思いますが、ずーっとこのままよりは、スパっと受け入れて治すことに専念する方の方が順調な回復をされます。

家族に申し訳ない。
会社に申し訳ない。

そんな気持ちになると思いますが

自分を大切にすることが家族の幸せとなる。

自分を大切にすることが会社への貢献につながる。

メンタル不調になると、考えがマイナスマイナスへと傾きます。それも病気の症状です。

治すことに専念し、治ってからいろいろと考えればいいのです。

会社やめたいな~、そう思ってもいいです。ただし、決めるのは治って、冷静に判断できるようになってから。

メンタル不調の方が治っていくには、家族の協力が大切です。
家族も共倒れにならないように、カウンセリングを受けるなどして、ご自分のケアをしてくださいね。