地方の文化の活性化のために
 文化施設の誘致というのがあります
 公立のもの、私設のものも含めて
 誘致に大きなエネルギーを取られて
 その後の運営に四苦八苦と言うものが多いです

 その中でも、大きな成功を収めてる
 施設も、いくつかあります

 最も有名なのが
 北海道 旭川市の旭日山動物園ですね
 旭日山動物園は有名になる前は
 廃園寸前で立ち行かなくなってました

 この頃は、動物が伝染病の原因ではないかと
 疑われたり、市議会からは廃止の最後通告を受けたり
 お先、真っ暗という状況でした

 この時、どうしても動物園を残したいと
 考えてたスタッフは動物園の新しい有りかたを
 市長に7年間もの間提案し続けていました
 すべて不採用です

 そして市長が変わり、新しい市長が
 旭日山動物園からの提案を採用したのです
 従来の見せるための展示から
 動物の本来の特性を生かす
 行動展示です

 これも、お客さん、特に子供たちに
 動いている、生き生きとした動物を見せたい
 と言う本来の考え方によるものです

 結果は、みなさんが良く知ってるように
 全国の動物園のお手本となり
 ほとんどの動物園が行動展示を
 取り入れてます

 そして来園者動員数では
 東京の上野動物園と1位、2位を争ってます
 上野にはパンダがいることと
 東京にあることを考えれば
 旭日山動物園がNO1であることは、間違いないです

 今も、旭日山はマスメディアに取り上げられ
 動物園の運営へのたゆまない努力と、
 新しいアイディアを模索し続けてるのです
 北海道の観光コースには欠かせない
 名所となってますね

 私も一度は行ってみたいと思ってます

 この成功の秘訣は
 スタッフのあきらめない姿勢が一番ですが
 その後の様々な引き出しから出してきた
 新鮮なアイディアが次々と試され
 現実化して来ているという事です

 人間が考えるアイディアは無限です
 普通の人々がアイディアを持ち寄り
 具体的な形にしていくこと

 これが「創造的都市」の考えそのものであり
 最大の結果を生み出した一例です

 自治体 市長   (アイディアの採用)
 動物園 スタッフ (新しい運営の取り組み、努力)
 市民  来園者  (本当に運営を支える人たち)

 この様に自治体、運営者、市民が三位一体となって
 新しい文化を創造していくことが
 地方の活性化につながると考えてます