みじめ。
この感情を、初めて知った。
あなたと女の子を二人、と言った
私の言葉に二人が、固まった
場の空気もとまった。
初めて二人を、二人と呼んだ。
とうしてなのか、二人と。
言ってしまった。
怖い顔で、かばうように、
すぐに話を終わらせたあなた。
男だねえ。彼女の前で男だね。
守るんだ。妻も子もいるのに
女の子を、守るんだ!
たいした話じゃないとわかると
安心した様に話しだした女の子
私が何を言うと思ったの?
言わないよ。わかっていても。
言えない。どうせ嘘をつかれる
黙って不安げにして
守ってもらえる。
女の子、私にはできない。
昔からできなかった。
不器用なわたし。
あんたの顔なんて
二度と顔を見たくない
二度と会いたくない!
夜は遅くまで
会社に二人でいたね。
出かけた時に見えちゃったの。
隣に並んだ車、息が止まりそう
私が彼に連絡した、
二人ほぼ同時に私に連絡
彼が、あ、連絡来た。
とでも言った?
じゃ私もラインしよ。とか?
聞こえてくるようで辛い。
二人、二人、二人…
私は、あなたと、二人には、
なれないみたい。
二人になりたい。
でももういい。なりたくない。
これ以上苦しみたくない。
叶わぬ恋にヤキモチをやく
結果が見えているのに好きだ。
こんなに低い位置から
がんばる気が起きない。
相手にされてない自分。
ただただ、みじめだ。
悲しいとも、辛いとも違う。
触ってもらえない、
昔からあるぬいぐるみ、みたい。
動きたい、動けない。
抱き上げてくれないと動けない。
ホコリを被って、忘れられて…
みじめだ。ひとり。