犬の話です。🐶
本日、私の実家で飼われていたシーズー犬12歳(♀)が虹の橋へ🌈と旅立ちました。
犬なのに天鈿女(アメノウズメ)の尊(ミコト)という神様の名前のお犬様でした。
略してあーちゃんと呼ばれ💦
マイペースで人懐こく、よく食べる、シーズーでは掟破りの7キロ越えでした。
ついに3日前までは元気に走り回って、食べまくっていたのですが、いきなり食べなくなり吐き始め、獣医さんに行ったところ、腰の骨が曲がっているのと、子宮膿腫で胃腸を圧迫しているのとで吐いて食欲がないのではということでした。
子宮膿腫ならば手術で取れる。
ただ、この子の場合、手術をするには問題があり、心音に雑音があり、麻酔が危険と言うことで、急を要するのでなければ手術は勧めないということだったのですが、やはり、容体は悪くなる一方。
あんなに食いしん坊だった、天鈿女の尊、略してあーちゃん🐶は食べても吐いてしまい、痛みで起き上がれなくなりました。
こうなると一か八かの緊急手術です。成功率は五分五分。
子宮膿腫の手術自体は難しい手術ではないのですが、問題は麻酔から無事に覚めるかどうか
今日昼過ぎに手術が無事に終わったと知らせがあり、ホッとしたのも束の間、3時ごろ、心拍数の異常があると獣医さんから電話があり、駆けつけました。
あーちゃんはもう、息も絶え絶えで目も虚になって酸素を吸って、先生に心臓マッサージを受けていました。
先生「この状態から回復するのは非常に難しいです。せめてお母さんに会えるまで頑張ってもらいましょう」
うちの母が駆けつけるまで、心臓を動かす注射と心臓マッサージで命を繋ぎ止めました。
私は、酸素のチューブを鼻に当てるのをお手伝いし、とりあえず話しかけました。
しんどかったろうに・・・ 喋れない動物は私たちが気づくまでどんだけ耐えているんだろう。
そんなことを考えていると、もう楽になっていいよ。という気持ちと飼い主の責任の重さを改めて感じました。
間も無く母が来て先生が状態を説明し、最後のお別れへとゆっくりシフトしていきました。
完全に呼吸が止まった時に、お昼も食べずに一人で手術して術後もづっと付きっきりで見ててくれた先生に母がお礼を言いました。
動物の死に立ち会うと、命の儚さを痛切に感じます。そして、その痛みに慣れることはありません。
元気の塊で、ぽちゃぽちゃして、いっつもいじられキャラだった、我が家の天鈿女の尊(アメノウズメのミコト)、略してあーちゃんはこうして急に天国へ旅立ってしまいました。🌈
そして、もう一つのびっくりがここの獣医さん。子宮膿腫の手術の代金を受け取らなかったこと!
私の経験からですが、ペットが帰らぬことになったとしても、施術代は、うん万円、うん十万円と払ってきたし、助かっても助からなくても、獣医さんの人件費と機材、経費はちゃんと請求されるものと思っていました。
今回、ここの先生は、「ちゃんと元気で帰してあげられなかったのと、僕自身も納得がいかない結果になってしまいましたし、この手術は五分五分で成功報酬ということで、今回は最低限かかった経費の1万円だけいただきます」
ということでした。どびっくりです
私からすると全くもって信じられない物凄い思い切った行動だと思いました。
うちの母はそれでは申し訳ないと余分渡そうとしましたが受け取らず・・・あともう1万、先生の手にねじ込むのがやっと
私はうちの次女猫ムーニーちゃんが亡くなった時、一緒にハグして泣いてくれた看護師さんが泣きながらもしっかり、10万円ほどの請求書をパソコンで作って渡してくれたことを思い出しました。
まぁ、雇われてたら仕方ないのだけど・・・
世知辛い世の中
ここのところ、外に出て商売していると、お金に関して人間の嫌なところを見る場面が多く、正直、辟易していたのですが、この先生のような経営者、個人事業主もいるのだなと思うと救われた気分になった私です。(すっごい個人的な感想ですが💦)
ペットを失った飼い主の心の痛みをちゃんと知っていらっしゃる、慣れちゃったり、黙認したりしない。
お金が全てじゃないですが、お金の力はすごくて、悲しみに暮れている遺族をさらに地獄に突き落とすこともあるわけで・・・
ちゃんとそこにある人の気持ちに気づいて救い上げることのできる獣医さん、貴重です。