帝京大学ラグビー部の監督の本ということもあり、私のルーツに近いものだった事から、手に取った。



当時、早稲田大学が全盛期だった頃だったが、試合をして帝京大学のアタック能力は高く、かなりの大差をつけて敗北を喫した覚えがある。



その時から、帝京ラグビー部内では規律を意識し始めたと聞いていた。そこから、一年、二年して大学ラグビーの王者に君臨し続けた。



監督の力とは何だろうという視点でも読んだが、やはり一長一短に出てきた話ではないことがわかった。



蓋を開けてみると様々な組織論の展開や、心理学的な視点からのアプローチ、人間としてのあり方、体育会という一貫した上下関係からの脱却の試み。そして、試行した後の分析をし、トライ&エラーを繰り返し、常勝軍団を築き上げたんだなと感じた。



著者は特にラグビーで挙げた功績などは社会に出て何も役に立たないから短期的目標と長期的な目標を意識して社会に出た時にどのような人間になっていたいかを意識させたと書いてあった。



このような心構え私が学生だった頃に指導してもらいたかったな笑



中でも

〜「楽しさとは何かの中に、他の人は気づいていない『可変性』を探すことであり、退屈と単調さを打ち破って、隠れた美を追求することである」〜一見単調に思える仕事や練習の中に、「可変性」を見つけられることができれば、それが楽しさにつながって、集中力が継続します。可変性を見つけるためには、「スキルレベル」と「チャレンジレベル」をともに上げていく必要があります。この2つが高い人は、低い人には見ることができない世界(隠れた美)が見えています。〜

という文書が印象に残った。仕事も慣れてくると平坦に感じがちだが、このスキルレベル、チャレンジレベルという視点を持ち隠された美を追求していくマインドを持つ事が大切だなと感じた。




今の私は体調を崩し、コンディションも万全な状態ではないが、少なくともチャレンジできる事はあるし、スキルを磨く事もできる。自分のコンディションを見ながらできる事を少しずつ幅を広げていきたいと思う。



もっともっとラグビーから学んだ事を発揮していかないと!