またずいぶん空きました。読みっぱなしと読みかけの本が溜まってきています。今回は、読んだのはちょっと前ですが、ネタ的にはタイムリーかなと思って、書いてみることにしました。

 

岡崎良介, 2024, 『野生の経済学で読み解く投資の最適解』, 日本実業出版社.

 

前回の『投資の教科書』が初心者にも読める本だとすれば、こちらは初心者にはしんどい本となっています。多少なりとも経済統計を見ていないと話について行けません。この間、経済統計は見ていましたが、それでも1周目では細かい部分についてはわからない部分が結構あります。経済統計をほとんど見ていない場合、読めるのはたぶん6章だけになりそうです。

あと、7章は金利についてちゃんと理解していないと、話について行けません。実際、ついて行けませんでした。金利ってなんかややこしいんですよね。

 

で、タイムリーなのが、この第7章の終盤、だいたい274ページあたりからなのですが、2024年はどうなるかについて、シミュレーションがあります(この本が書かれたのは2023年)。予想ではなくあくまでシミュレーションです。この部分は、金利とかわからなくても読めるし、大きく下落した今読むと、当てはまる部分と当てはまらない部分とがあったりします。というか、半年ばかり後ずれしたと考えると、丁度よいかも。

実際、279ページから米国の金利と景気から日本の株価がどうなるかについて、3つのパターンをシミュレートしています。

  1. ノーランディングあるいはソフトランディングの場合
  2. ハードランディングの場合
  3. リセッションの場合

たぶんどれかになるので、当たった/ハズレたの問題ではありません。むしろ、最悪の場合、何が起こりうるかが重要なのでしょう。で、3つのシミュレーションのうち何が最悪かというと、一見すると3に思えるけど(短期的にはこのケースが一番下げる)、実は2の方がやっかいみたいです。

この部分は何となくわかるけど、本当は7章をちゃんと読み込まないと正しくは理解できないし、自力で分析出来るようにならないと意味がないのかもしれません。ということで7章は、時間をおいて2周目に挑戦する予定です。ただし、何周でちゃんと理解できるのか、そこが大問題なのですが....。