3月決算が近づいてきました。この時期は権利取りが上昇要因ですが、決算前で自社株買い自粛期間(?)に入るので、差し引きで、どうなるんでしょうかね。そして、12月決算銘柄の総会案内が届き始めました。総会後配当払い込みの銘柄が多いので、今週の配当自体は1本でした。まだまだ序盤です。それから貸株とステイキングはいつも通り、15日に貸し暗号資産の金利も入ってくるはずだけど、日曜なので後ズレみたいです。同じ15日に入ってくる貸株金利は前倒しなのですが、口座によって前倒し/後ズレと異なるので、ややこしいです。週末は総会の投票、いつも通り役人天下りに無条件で×をつける作業です。
さて、今週も下落、トランプはすぐ終わるを言っていたイランは案の定まだ続いています。景気後退がくるとは言われていましたが、なんかここ数年でその理由がどんどん変わっていって、ただ、理由が変わったからと言って、変わる前の理由が解消したわけでもないような感じです。これをざっくりと雑にまとめてみると、
- インフレとそれに伴う金利上昇による景気後退:最初はこれでした。インフレ自体はコロナに伴って供給が混乱したことがそもそもの原因といわれていますが、インフレ対策で米国の金利が急上昇していて、「金利が止まって下落し始めたら景気後退がくる」といわれ続けたのですが、金利をいくら上げてもインフレが収まらず、そのうちAIが登場して、この話題はどこかに消えてしまいました。ただ、インフレ自体は続いているし、FF金利は下がっているとはいえ米国10年国債の金利は下げが鈍いことを考えると、この不安もまだ完全に消えてはいないのかもしれません。
- コロナ期にばらまいた資金のガス欠:コロナ時に消費を下支えするために、日本だけでなく米国でも現金をばらまいていて、そのばらまかれた給付金が米国の株式市場に流れ込んだことが、当時の株価上昇の一因だったともいわれていて、その資金が24年頃に尽きたといわれています。その資金が尽きても株価は下がらなかったわけですが、借金の額(消費者信用残高)がどんどん膨らんでいくことになります。この債務の膨張からの信用不安から、一気に崩れる可能性もあるというか、まぁ、常に言われ続けているのですが、そうするとリーマンというかサブプライムの再来になるかもしれません。その前に米国の政府債務が危険水域なのですが、これについては日本もあまり人のことをいえません。
- AIバブル:金利上昇と資金のガス欠による景気後退説がピークになった頃に突然降ってわいた生成AIで、投資資金がAI関連に一気に流れ込んだのですが、特定少数の株価だけがとんでもなく上昇したことは記憶に新しいところです。ゲーム用半導体メーカーがなぜか世界一の企業になるという不思議な現象も起きています。ただ、「生成AIで本当に世界が変わるのか」という期待しすぎな面があって、期待だけで株価が膨らんだので期待が幻想だとわかるのしぼむのではないか、という可能性です。ただ、こちらは可能性が現実味を帯びる前に、次に出てくるデータセンターの作りすぎ問題とか、SaaSの死問題へと発展してしまっています。
- データセンター過剰投資:AIバブルの亜種ですが、こちらは「AIが期待ほどではない」ということではなく、AIのために建設するデータセンターに対して「そんなにいらんやろ!」という、つまり作りすぎです。中国の過剰生産と同じく、需要があるとは限らないのに多額の資金をつぎ込んでデータセンターを建設したわけです。でもって、そのデータセンターが使われなかったら多額の資金が回収できなくなるということです。ただ、本当にその需要があるかどうかは将来のことなので(そもそも現時点ではデータセンターをせっせと作っている段階)、本当に過剰投資稼働か判明して大きく下落すると言うよりは、市場が過剰投資だと判断して逃げ出す段階で大きく下落ということになるでしょうか。あるいはデータセンターの不良債権化が起きるかどうか、といえばよいのでしょうか。
- プライベート何とかの金融危機:これも上記過剰投資から派生してきた問題かもしれません。単純に言うと、バブル期の投機対象の土地がデータセンターに変わったということでしょうか(データセンターだけとは限らないのですが)。バブルやリーマン(サブプライム問題)の敗戦処理として金融規制が強化されて、銀行とかが危ないところに資金を出しにくいようになったのかもしれませんが、その銀行とかが手を出せない領域にお金を出す「プライベート何とか」が出てきて、それが危なくなっているみたいです。で、そのプライベート何とかが「利回りがよい」と宣伝してあっちこっちから資金を集めて、採算の怪しいものも含めてデータセンターにつぎ込んでいるということのようです(もちろん、儲かりそうなにおいがすればデータセンター以外にもつぎ込むことになるはずです)。で、このプライベート何とかがかき集めた資金について「金は返せません」といったことで問題になり始めているみたいです。投資先次第では、焦げ付いて永遠に回収不能で、バブルやサブプライムの再来になるということでしょうか。
- 米国の分断(二極化):トランプと反トランプで米国が分断されていると言われて久しいですが、まぁそれも問題ですが、所得階層の二極化というか経済格差問題の方が大きいような気がします。インフレでも景気後退が起きなかったのも、所得階層が高い方が消費と投資を支えたからで、もう一方の低所得層はかなり脆弱だという可能性があります。そこにトランプがイデオロギー対立を持ち込んだというより、特定層をスケープゴートとして提示したことで、複数の対立軸がこんがらがってしまったわけですが、直接的な下落要因というよりは、ここ最近は常に背景要因としてこの問題が存在しているような感じです。
- イランの泥沼化:現時点での問題はこれです。
3~5については、現実化するときは同時になるかもしれません。つまり「AIは期待したほどではない」→「データセンターもそこまでいらない」→「利用されず不良債権化したデータセンターと焦げ付いた投資資金」で、今まで値を上げてきたAIの中心銘柄、建設や部材などを含めたデータセンター関連銘柄、そしてプライベート何とかとの関連で金融銘柄が一気に下落、データセンター建設などの需要もなくなるので雇用も急激に悪化、損失が大きくなると投資に回る資金も大幅に減るので、関係ない株価も含めて指数全体が大幅低下するという....、というと、なんか中国の土地バブル+過剰生産問題とワードか異なるだけで中身的には同じことが起きているようにみえるのですが、気のせいでしょうか。いずれにせよ、1のインフレはまだ収まっておらず、2についても消費者信用残高は増え続けていて、6も背景要因としては簡単には解消されないので(むしろ余計にひどくなっている)、3~5が生じたときに1や2や6が同時に作用するとなると、どうしようもない状態になってしまいます。
他方で、3~5が起きなくても、3が暴走するとAI人員削減やSaaSの死で雇用状況が悪化する可能性があるので、その場合、特にホワイトカラー層への影響が大きいので中間層が削られて、二極化が進むことになるわけで、そうなると個人消費にも影響することになります。
イランの件が長期化する中で、1~6のどれかひとつ、あるいは複数が顕在化すると大きく下がるので、イランはとっとと終わらせて欲しいのですが、トランプは策がないのか、終わらせる気がないのか、どちらなのでしょうか。後、ネタニヤフはトランプ以上にタチが悪いです。
今週の統計
今週は、いつも通り出て来たCPI2月、ちょっと遅れ気味のGDP4Q改定値、PCE1月、JOLT1月、民間のミシガン速報、そして日本のGDPが出て来ました。ただし調査時点の数字はイラン前なので、CPIやPCEは石油価格を反映していないわけで、これが反映されると物価がどうなるか、どうなるんでしょうかね?
GDPの4Q改定値は、速報値の1.4%から0.7%に下方修正、GDPNowで高いと思っていても、蓋を開けると速報、改定と下げていく感じです。
CPIとPCEが同じ週に出るというのは珍しいかもしれません。ただし、PCEの方が1ヵ月遅れなので比較はできないわけで、とりあえずCPIの方を見ておきます。CPI2月は年率2.4%で前回及び予想と変わらず、前月比0.3%で予想通りですが、、年月からは0.1ポイント増加しています。食エネ除くで2.5%で、1年前は食エネ除くの方が少し高めに出ていたのですが、ここ最近は差がなくなってきました。インフレの伸び率は落ち着いてきたのかもしれませんが、2.0%を上回っての横ばいだし、これまでに充分価格が上昇しているので、まだ生活に与える影響は大きそうです。
ミシガン速報は、55.5%と約1ポイント低下、現状が約1ポイント増で将来が2ポイント強の減でした。調査期間がイランとかぶったみたいで、データの半分がイラン後みたいです。具体的な数字が出ていませんが、イラン前に改善していた分がイラン後に帳消しになったと書かれています。確報ではもっと確度の高い分析が出てくるかもしれません。
日本GDP4Q改定値は、年率換算で1.3%、速報値から1.1ポイント上昇しています。名目だと3.5%なので物価上昇分が2.2%となっています。年1.3%は日本にしたら高い数字だし、アメリカの改定値よりも高くなっています。本当にそこまで好調なのかはわかりません。
値動きと損益率
| 3月第2週 |
| 曜日 |
トータル |
移管 |
非移管 |
新NISA |
旧NISA |
日経 |
トピ |
コメント |
| 月 |
-3.42 |
-3.33 |
-3.46 |
-3.57 |
-3.87 |
-5.20 |
-3.80 |
|
| 火 |
+2.58 |
+2.19 |
+2.93 |
+1.81 |
+2.50 |
+2.88 |
+2.47 |
|
| 水 |
+1.51 |
+1.43 |
+1.60 |
+1.59 |
+0.77 |
+1.43 |
+0.94 |
|
| 木 |
-1.40 |
-1.53 |
-1.33 |
-1.70 |
-0.59 |
-1.04 |
-1.32 |
|
| 金 |
+0.15 |
+0.88 |
-0.29 |
-0.81 |
-0.82 |
-1.16 |
-0.57 |
|
月曜から大きくマイナスになったと思ったら、火曜日は反発で水曜続伸、木曜反落の金曜続落ですが、なぜか金曜の移管がプラスだったため、トータルもプラスになってしまいました。そして、プラスにせよマイナスにせよ、1%越えが多く、変動幅が大きくなっています。月曜の日経にいたっては、5%以上の下げとなっています。
| 3月第2週 |
| 項目 |
損益率 |
高値 |
安値 |
前週差 |
年末差 |
備考 |
| 株式トータル |
37.03% |
38.77% |
33.26% |
-0.95 |
+15.92 |
|
| 株式 特定 |
37.77% |
39.64% |
33.87% |
-0.82 |
+16.72 |
|
| うち移管 |
11.09% |
11.84% |
7.90% |
-0.52 |
+12.19 |
|
| うち非移管 |
68.23% |
71.00% |
63.51% |
-1.15 |
+21.37 |
|
| 株式NISA |
7.36% |
10.11% |
6.46% |
-3.04 |
+3.71 |
|
| 旧NISA株式 |
55.72% |
57.93% |
52.90% |
-3.33 |
+9.44 |
|
| 投信トータル |
50.44% |
53.43% |
48.18% |
-3.23 |
+8.34 |
|
| 投信 特定 |
99.88% |
102.65% |
99.88% |
-1.75 |
-2.76 |
|
| 投信NISA |
65.45% |
69.70% |
60.10% |
-4.24 |
+20.85 |
|
| 積立NISA |
25.78% |
27.38% |
25.74% |
-1.95 |
-1.06 |
|
| 旧NISA投信 |
25.31% |
27.88% |
25.31% |
-3.86 |
-5.90 |
|
| トータル |
38.47% |
40.34% |
34.86% |
-1.19 |
+15.20 |
|
週間でも続落ですが、トータルの下げ幅は1.19ポイント減と、先週に比べて下げ幅は縮まりました。大騒ぎの割には耐えていると見るべきか、まだ大きな下げの準備段階とみるべきか、判断に迷うところです。ただ、イランはすぐには終わらなさそうなので、どこまで耐えられるかでしょうか。たた、年末からだと投信がNISAを除いてマイナスではあるものの、トータルでは15.20ポイントのプラスで非移管と新NISA投信は20ポイント以上のプラス、移管も12ポイントプラスとまだ貯金がある状態、トータル損益率で40%を割りましたが、まだ3月だと考えれば下げてもまだ高い状態だといえます。
その他口座
為替は160円に近づいていて、何か介入がありそうな水準ですが、ただ原因が原因だけに介入で何とかなるような話ではなく、介入があっても効果があるかどうかはわかりません。野村は、これまでも思ったほど上がらなかったのですが、下げるときも思ったほど下がらないという感じです。仮想通貨は、ビットもイーサもリップルも週を通してみると上昇しています。この辺が底なのでしょうか。