今日は退院!
婦人科と小児科で検診があって、問題なければお家に帰れる!
この日のために妊娠中に編んでいたセレモニードレスを準備して
荷物をまとめて検診へ。
あ、ミルミルは病院の方針で、ママが朝食を食べに行くときに
預かってくれるのです(この間に沐浴をしてくれます(※ドライテクニック))
入院中に陣痛室で仲良くなった2人と記念写真を撮り
アドレスを交換し、検診を待ち、OKが出て。
服を着替えて、ミルミルをナースステーションまで迎えに行った。
ダーリンも丁度来たところで、この日退院するママさんと、たわいもないおしゃべりをして
順番をまって。
中間くらいに来たのに、ミルミルは最後に呼ばれました。
赤ちゃんの部屋の中で小児科のドクターが検診結果を説明してくれるのですが
「先天性の疾患があります」
【先天性耳ろう孔】
耳の外側にポツンと穴みたいのが開いているんだけど、
実は奥まで続いていて、感染して腫れるらしい。手術で取れると説明された。
これはダーリンにもあって、遺伝だそうな。
今思えば全然大したことないんだけれども、当時は体力も戻ってないし、なれないお世話で精神的にも万全じゃなかったから、思わず泣いてしまった(笑)
だってそれが重大なのか、そうでないのか、素人の私にはわからないし。
ドクターもめっちゃ重大だと言わんばかりの説明の仕方だったし。
でもそんなドクターの言い方は、もうひとつの疾患を説明しなくちゃいけなかったからなんだな
と今になったら思ったり。
「心疾患があります。この病院では見ることができませんので、大学病院を紹介します」
親切に専門書を開いてどういう状況なのか説明してくれる。
私は心臓と聞いて、
なんで?どうして?あんなに元気なのに!!
ボロボロ涙が止まらなくって、横にいた看護師さんがティッシュを渡してくれる。
嗚咽は出なかった。
ただ、健康に産んであげられなくてごめんね
そんな思いだけが込み上げてきた。
お世話になった助産師さん達にありがとうございましたの声もかけず
ステーションから泣いてミルミルを抱いて出てきた私に
ダーリンが「どうした」って何回も聞くんだけど
声を出すと嗚咽になってしまいそうで。
ここはこれから出産する妊婦さんや、退院を待ってる産褥さんがたくさんいる。
不安になんてさせちゃいけない。
だから一言、できるだけ早く小さな声で
「ミルミル、心臓が悪いんだって」
と答えた。
病室に帰って、ミルミルにセレモニードレスを着せようとするんだけど
慣れていないのと、ばね指と
そして何より涙涙で着せることなんてできなくて。
帽子だけかぶせてドレスは上から羽織らせた。
病院の玄関を出る時、コンシェルジュの助産師さんが
「素敵なドレスだね、似合ってるね、買ってもらったんだね。」
と声をかけてくれて。私は
「手作りなんです」
と答えると
「凄い綺麗にできてるね!これからもたくさん作ってもらうんだよ!」
と送り出してくれた。
本当なら凄くうれしいはずの言葉。
その時の私は涙をこらえるのが精いっぱいだったけれど。