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独立開業を目指して実技実践のプロコース
&NFD資格取得のお勉強に日々精進しております
続きまして、NFDのお勉強
植物素材のあつかい方について・・・
植物素材は生きものですから、取扱いには十分注意しなければなりません
作品を美しく長持ちさせるためには、
植物素材を美しくみずみずしく保たなければなりません
[植物の茎の構造]
根から吸い上げた養分や水分を植物全体におくる茎の組織が、
「師管」と「道管」からなる『維管束』で、
「師管」は養分の通路、「道管」は水分の通路です
植物素材をみずみずしく保つ為には、
水分の通路である「道管」をつぶさないように茎をカットすることがたいせつです
[植物素材の水揚げ法]
根から切り離された植物素材を長持ちさせるためには、
それぞれの植物に適した水揚げの方法があります
〈水切り〉
水中で茎を切り、道管に空気が入るのを防ぎます
最も基本的な水揚げの方法で、ほとんどの植物は、水切り処理で対応できます
空気中で茎を切ると、切り口が空気の膜によって水の吸収が妨げられるため、
深く満たした水中で茎を切り直します
よく切れるハサミで、切り口を斜めに切ると吸水面積が大きくなり効果的です
〈水の中で折る〉
主にキク類(キク、リンドウ等)に用い、水中で茎を手折りします
〈湯揚げ〉
茎の切り口をお湯で煮たり、熱湯につけます
〈焼く〉
切り口が焦げるくらい焼きます主に草花類に用います
〈たたいて砕く〉
特に枝物に用い、切り口部分をたたいて砕きます
〈表皮を削る〉
特に枝物に用い、表皮がかたいものは、表皮を削ります
〈縦に割る〉
特に枝物に用い、切り口を縦割りにします
〈水の注入〉
茎が中空のものは専用ポンプで水を注入します
ハス、スイレン、コウホネなどの水中植物に用います
水揚げ法の物理的処理として、
花を逆さに持って水をかける方法があります
これは、葉の裏側に湿気を与え蒸散作用を遅らせて、水持ちよくします
ただし、花には直接水がかからないよう注意し、
逆さ水を施した後は新聞紙等で包んで、深水で養います
化学的処理による水揚げの法としては、
切り口に塩や焼きミョウバンを擦り込んだり、酢やハッカ水、
アルコールに浸ける等、切り口を刺激して水揚げを促します