ヤブカラシ ヤブガラシ 烏蘞莓 新訂原色牧野和漢薬草大圖鑑 | 日本漢方の初歩と自然の日記2

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の続篇です。
日本漢方の初心者向けの、やさしい漢方の勉強会に使用したテキストと野草の花などの画像を投稿しています。入門者に適した平易な基礎知識の資料のみです。

Cayratia japonica 

ヤブカラシ ヤブガラシ

ブドウ科


烏蘞莓 

烏斂莓

五葉苺

五葉藤

五葉草



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(新訂原色牧野和漢薬草大圖鑑より)

ヤブガラシ

【薬用部分】

根茎、根(烏蘞苺)。
生の根茎を使う場合は必要時に採集
するが、7〜8月が最適。
乾燥根を使う場合は、秋に掘りあげ、水洗い後、日干しにする。

【薬効と薬理】

薬理効果の詳細は不明だが、中国では消炎、解毒、鎮痛、利尿作用が認められており、消炎、利尿、鎮痛、解毒薬として
腫れ物、
ただれ、
瘡、
打撲症などに用いられる。

【使用法】

利尿には烏蘞苺1日量10〜15gに
300mlの水を加え、1/3量になるまで煎じつめて3回に分けて服用する。
乳房の腫れには20〜30gに200mlの水を加え、半量になるまで煎じつめた煎液で冷湿布する。
ハチやムカデの咬傷には茎葉の生汁をつけるとよい。
このほか、茎からとった水を肌荒れなどに用いてもよい。
湿布する場合、かぶれに注意する。
中国では化膿性疾患、骨折の炎症、
肺結果などに用いている。