前回、「ジムを辞めた」と書いた。
今通っているジムが特別居心地がいいわけではない。ただ、前のジムの居心地があまりにも悪かった、というのが正直なところだ。
コロナ禍の頃、ジムは一時閉鎖されていた。
再開後もイベントやプログラムは中止のままで、ひたすらマシンでトレーニングをしたり、プールで自主練習をしたりしていた。
そんなある日、一人の男性会員が自主的に仲間を集め、プールで練習会のようなものを始めた。
毎週土曜日の午後2時から1時間。
プールの2コースを使い、参加者を募って練習を行う。
ただ、その時間帯は子どものレッスンでも4コース使用されていたため、一般会員が使えるコースはわずか3コースしか残らなかった。
一度その時間帯に利用したことがある。
時間になると、その男性は備え付けの棚からビート板を持ってきて、
「それでは始めます」
と声をかけ、まるで正式なレッスンのように進行していた。
もちろん参加するのは自由だし、仲間同士で練習すること自体は悪いことではない。
ただ、施設のコースを占有する形になっていたことや、参加者が増えることで他の利用者が使いにくくなっていることには違和感を覚えていた。
その後、この活動には苦情が寄せられたらしく、中止になった。
すると参加者の一人が、
「誰が通報したのかしら。やってはいけないって言われたからなくなったのよ」
と不満そうに話していた。
その言葉を聞いて、少し驚いた。
施設が主催する正式なプログラムではない以上、問題になる可能性は十分考えられる。
しかし、当事者たちはそれを不思議だとは思わなかったようだ。
人は集団の中にいると感覚が麻痺してしまうことがある。
「みんながやっているから大丈夫」
そう思い込んでしまう集団心理の怖さを感じた出来事だった。
注意しようと思う。